映画「半世界」


何度か潰瘍性大腸炎を疑われたこともあるんですが、私は重症の過敏性腸症候群で、もうかれこれ20年くらいになります。いま、4つも薬を処方されてます。ストレスらしく、母が亡くなってから症状がかなりひどくなり、この映画を観に行く途中で何回もトイレに駆け込み上映に間に合わず、3回目くらいでやっと観ました。電車賃を無駄にしたなと。

「半世界」(阪本順治)

観る前、「不思議なキャスティングだな」と思いました。メジャー映画で主役ができる稲垣吾郎、長谷川博己、そうでないKEEが並んでる。しかし、抜群の配役でした。

炭焼き職人の絋(稲垣吾郎)、地元に帰ってきた元自衛隊の瑛介(長谷川博己)、中古車販売店を営む光彦(渋川清彦)。3人は同級生。

「39歳」の3人の男性の物語で、私はいま40歳なんで感情移入して観ました。

私は母が亡くなって家族がいなくなったんで、東京に強い未練があるわけでもないし、地方で職人もアリかなと思ってると、そんな甘いもんじゃない。途中から自衛隊出身の瑛介が絋を手伝うんですが、自衛隊あがりの瑛介が「これをひとりでやってるのか」と言うほど、炭焼き職人は重労働。

しかし、「映画館も風俗も無い街」には、その街だからこその人の繋がりがあります。毛布。

とても良い映画でした。ここ数年疎遠だけど、大学の頃いつも一緒だったふたりの友人を思い出しながら観ました。










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