「理解ある彼くん」以外で救われる方法

発達障害女性の「理解ある彼くん」ネタは面白いほど炎上する。


当時フォロワー数100未満だった私のような弱小アカウントですら、理解ある彼くんネタでそれなりに反響をいただいた。

結局同棲はなしになり、注目を集めたいがための詐欺のようになってしまって若干申し訳なく思っているが、彼との関係はちゃんと続いている。


「理解ある彼くん」ストーリーが叩かれる理由


「理解ある彼くん」ストーリーが叩かれる理由は、無能のくせに大して努力もせず、女というだけでいとも簡単に幸せを掴んだように見えるからだ。


結構なブスだろうと、婚活パーティーやマッチングプリなどで数を稼いで相手を選ばなければ割と簡単に彼氏はできる。女性はマンコパワーによって比較的少ない労力で理解者を得られるからこそ叩かれるのだろう。


弱者男性には誰も理解者が現れないのは事実だと思う。ブサイクで経済力もない男性の彼女になりたいと思う女性はいないし、同性でも陰気で面白くない人とは友達になりたいと思わないし、大抵の教師は明るく利発な子を好み、そうではない子にはそれなりの扱いをする。

私は精神科やカウンセリングで酷い目に遭った経験があるので、医療や福祉さえ救いにならない感覚も分かる。驚くほど無神経なことを言われたり、治療に無関係なことを詮索されたり、「まだ若いんだから大丈夫でしょ」とまともに取り合ってもらえなかったりしたこともあった。内心馬鹿にしているのが見え見えのカウンセラーもいた。結局、いまいちな人はどこに行ってもいまいちな人向けの対応しか受けられないのだ。


ただ、困難から立ち直れたことを前提とした場合、理解者がいないのにたった1人で立ち直れた人は少ないのではないだろうか。男性でも「うつ病になりましたが誰の助けも借りずに自力で立ち直りました」という話はあまり聞いたことがない。

理解者を得られずに一生立ち直れなかった人たちの物語は世に出ることがない。立ち直れてもいないのに、その経験をエッセイや漫画にする人はあまりいないだろう。


「たった1人で立ち直る」唯一の方法


友人や恋人がいない人が辛い状況から立ち直るためには、何かしらの形で生産性を発揮して他者から認められるというプロセスが必須だと思う。

古くからの友人などがいる人、つまり他者と長期的な関係を築ける能力のある人は、何もできない状態になっても誰かしらに構ってもらえることもあるのだろうが、それができない人は、生産性を失った途端に面白いほど人が離れていく。

非社交的な人が理解者を得られない状態で立ち直るために有効な方法の1つが創作活動だ。

絵でも文でもツイッターでも何でもいい。何か作品を作って世に出し、人に見てもらう。作品作り自体は1人でもできる。ブスだろうと気持ち悪かろうとその人自身の外見や人格は関係ない。成果物そのもので評価される世界は厳しくもあるが、人間関係で得を取れない人にとってはむしろ有利である。


ただ創作活動にしても、あなたが生み出した作品を評価してくれる他者が必要なので、完全に1人ではない。たった1人では立ち直れないのは男女共通だと思うのだ。

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