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フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『困っているときこそ』

このシリーズは2007年9月~2008年9月までの1年間にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。
※5月からは後編となり、9月退任までの慌ただしい動静を追いかけます。さてフグタ社長の命運はいかに・・・?。(巻8は自2008年5月1日~至5月31日)

フグタ社長業務日誌(巻8-3):5月20日(火)

 また好感度が下がって、とうとう20%ラインを切った。ただ下げ幅は小さく、株価で言えば底値が見えてきた感もある。今後は緩やかな回復も見込まれないではない・・。
 これからは好感度10%を100とした指標で発表するようにしてはどうか、とマチムラ君に指示する。(却下されました・秘書注)

 思えば社長就任以来、何がしたいのか分からないだとか、早く辞めろだとか、叩かれ続けている。確かに私も気弱になることもあるが、しかし、じゃあ私が辞めて、一体誰が次の社長になるのかね。

 一応次期社長候補と言われているアソ君にしても、私と違う芸風だから人気があるだけだ。タニガケ君などは10年早い。口下手なオジャマさんに至っては、そもそも器ではない。結局、私が辞めたらみんな困るんじゃないかな・・。

 先週のメルマガにも書いたが、まさに「困っているときこそ。フグタヤスオ」なのである。
 今こそ声を大にして言う。
 「困っているときこそ。フグタヤスオです」
 「困っているときこそ。フグタヤスオです」! (メルマガでも2回連呼しています。・秘書注)

 とまあ、強気の自己暗示をかけて、今週も何とか乗り切ろうとしている訳だ。

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注:
福田首相のメルマガはすでに削除されているので読めないが、第169回国会(2008年1月18日)の開会に当たり、議事録によれば施政方針演説で次のように述べている。
「~~みずからの手で困難を克服し、困っているときは助け合い、励まし合う、すなわち自立と共生の考えを基本理念とし、私は、国民本位の信頼される政治や行政の実現に向け、全力で邁進してまいります。(拍手)」
困っているのは首相自身であった。
※『フグタ社長業務日誌:困っているときこそ』は、ブログ『tanpopost』に2008年5月21日 付けで掲載したものです。

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