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フグタ社長業務日誌『創立記念日』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻5は自2008年2月1日~至2月28日。

フグタ社長業務日誌(巻5-2):2月11日(月)

 本日、2月11日はわが社の創立記念日である。確か2600周年を優に超えているはずだ。
 以前は(特に戦前は)全社的に盛大に記念式典をやっていたのだが、最近は諸事情と労働組合との申し合わせもあり、公式行事はしなくなった。
しかし会社は休業なので今年は三連休だ。社員の皆さんはさぞかし休日をエンジョイされたと思う。

 私はといえば、「フフフ」どころではなく「トホホ」な三連休。ずーっと社宅に居た。
 あまりに手持ち無沙汰なのを見かねてか、土曜日(2月9日)は旧知のS先生が来訪。よもやま話で時間潰し。
 日曜は経済財政担当部長のオオタ君が、打合せと称して遊びに来てくれたので、家で昼飯を食べる。午後からはマグロの目利き師匠が来訪。晩飯を食べていけばいいのに夕方には帰ってしまう。
 
 さて三連休最終日、今日も、どこにも行けない・・。どこかに行けば、誰かに何か言われる。好きな中華料理も諸般の事情で食べに行きにくい・・(例のギョーザがらみです。秘書注)。

 2月11日午前10時現在、社宅。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、社宅で書類整理などして過ごす。
 午後も来客なく、社宅で書類整理などして過ごす。
 12日午前0時現在、社宅。来客なし。
 と、結局、こうなる。

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注:
戦前は「紀元節」と称し、紀元前660年2月11日が神武天皇の即位日であるとされた。1940(昭和15)年は即位から2600年にあたるとして、国威高揚を図る多くの記念行事が行われた。国際的なイベントであるオリンピック、万国博覧会も開催が予定されていたが、第2次世界大戦(太平洋戦争)に至る状況で中止されることになった。戦後になり、1966年の祝日法改正により「建国記念の日」として蘇った。現在ではバレンタインデーとセットで貴重な休日となっている。
※『フグタ社長業務日誌:創立記念日』は、ブログ『tanpopost』に2008年2月12日 付けで掲載したものです。


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