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変わりゆく寂しさと変わらない懐かしさ。

地元の商店街を久しぶりに歩いていたら
お店がどんどん変わっていることに驚いた。

個人店や昔ながらの八百屋さんや魚屋さんが多かったのが
好きだった商店街もチェーン店が増えてきた印象があって少し寂しくなる。もちろん、少し道を入れば今も好きな雰囲気は残っているけれどそれでも寂しいのだ。

この商店街には小さい頃からよく行っていたけれど、お酒を飲むようになってからほうが思い出が深い。楽しい思い出も飲み過ぎた思い出も、いろんな思い出がこの場所には詰まっている。

今回、訪れた理由は好きなお店に久しぶりに行こうと思ったからだ。
昔、バイト先の先輩に教えてもらってから行くようになって
それから数年おきに1回の頻度で行っているカレーのお店。

開店過ぎに行ったらすでに行列。はじめて行った当時も混んでいたけど、今も変わらず賑わっていて嬉しくなった。

並びながらぼーっと音楽を聴いていたら
後ろの方に「記帳したほうがいいですよ」と声をかけられた。同じ目的で並んでいるからなのか、とても優しい方だった。
しかも、私が先に並んでいたからと先に記帳されていたにも関わらず順番まで譲ってくださった。なんだかありがたいなあ。

30分ほど待って入店。隣の席に初めて来たらしいお爺さんたちが話していた。昼からビールを飲みながら、近況を話している。
「はじめて来たけど、うまいな」と言い合っている姿が印象的だった。

今回選んだカレーは期間限定の牡蠣と春菊のカレー。
思った以上に牡蠣が入っていてびっくり。自分の選択ナイス!と思いながら
食事の時間を楽しむ。

好きなお店が今も変わらずいてくれることが幸せなことだと思う。そしてどうか商店街も昔ながらの風情が少しでも残っていて欲しいと影ながら願う。

とは言ってもいつかは変わってしまうこともあるかもしれない。だからまたここへ行こう。

私の好きな商店街に、好きなお店に。

おしまい


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