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ずっと食べてみたかったせり鍋。

去年の冬、前から食べたいとせり鍋を食べようと決めた。
毎年冬から春の時期に見かける立派なせりを使ったせり鍋がどうしても食べてみたかった。

とはいえどこのお店のせり鍋がいいのか全く分からなかったから
instagramのストーリーでおすすめのお店を募集してみる。
すると、とある友人がおすすめのお店を教えてくれた。
思い切って投げてみてよかった。

次に、誰だったら一緒に行ってくれるかなと考えた。
せり鍋は2人前からで、写真を見るとものすごい量。
存分にせり鍋を満喫できそうである。

とはいえ、独特の風味を持っているから好みが分かれそうだ。
香草系が大丈夫な人で、今まで食べたことのないものに好奇心旺盛な人が良さそうだと思った。思いついたのは、前職の後輩。

大晦日に「せり鍋食べに行きませんか」とお誘い。
年末の挨拶ではなく、マニアックな連絡をしてしまったが快く応じてくれた。

年明け早速予約をして予約日を楽しみに過ごす。

いよいよ当日。
会って早々後輩に「せり鍋で誘われたのは初めてです。笑」と言われる。
そりゃそうだよね。

開店に合わせて入店。
お店に入った瞬間からお出汁のいい匂い。
私たちと同じようにせり鍋を求めてきたグループが他にも。

せっかくだからとせり鍋の前に
何品か注文したが、お通しから美味しい。
これはお酒が進んでしまう。
他にも頼んでみたいものもあったが、
大本命のせり鍋のためにお腹を空けておく。

いよいよせり鍋。
先に注文していた大人数のグループのせり鍋が見えた。
あんなにたくさんのせりと鴨肉を見たのは初めてだ。
大迫力な量に圧倒しながらも、待ち遠しい。

そんなこんなしたらついにやってきた。
大きなざるに乗せられてやってきた彼ら。
2人前でも大・迫・力!!!

その後のことは、もういうまでもない。
というのも、あの美味しさは自分の記憶の中で忘れずに噛み締めていたいのだ。確実に言えることは、「美味しいね」と何回言い合ったか分からないくらい言っていたこと。

お店を出る際にもお店の方に「美味しかったです」と何度も伝えてしまった。接客もとても丁寧でまるっと含めて好きなお店になってしまった。

帰り際「東北出身ですか」とお店の方に聞かれた。
せり鍋を求めて来店する方は宮城県をはじめ東北の方が多いそうだ。
逆にそれ以外に来るケースは珍しいとのことだった。

今までこの味を知らなかったのが本当に勿体無かったので
また食べに行きたいと思う。
教えてくれた友人にも付き合ってくれた後輩にも感謝したいと思う。

2024年早々、忘れられない食事になったせり鍋であった。

おしまい




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