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休日に焙煎したての珈琲を。

地元に、自家焙煎珈琲豆のお店がある。
母の友人からおすすめされてずっと気になっていたのだが、今日初めて訪れた。

ちょうどお給料も入ったし、ご褒美に買ってみようと思ったのだ。

このお店は何回通り過ぎたことがあって、いつも珈琲豆のいい香りがする。店に入ると常連さんと思われる方が店主さんと親しげに話していた。

私の番になった。店主さんから
好きな飲み方や珈琲豆はありますか。と一言。

普段から珈琲は飲むものの「これが好き!」という
こだわりがなくて悩んでしまう。

店主さんに教えてもらいながら最初の購入は「キリマンジャロ」を選んでみる。前に飲んだことがあって、すっきりした味わいが好きかもしれないと思ったのだ。

このお店は注文されてからその場で焙煎をしてくれる。焙煎している間に焙煎の種類やお店について教えてもらった。会話の中で深煎りの濃いエスプレッソを出してくれた。飲んだ瞬間ガツンと珈琲の味が口の中に広がった。

昔、飲んだときは濃すぎて自分にはまだ早いかもと思っていたけど今飲んだら美味しいと感じるようになっていた。

そんな時間を過ごしていたら焙煎されている豆が
ぱちぱちといい音が鳴り始めた。
しばらくして店主さんが焙煎後の豆を見せてくれた。ぜひこの色を覚えておいて、と。

好きな珈琲の味は1回だけじゃ見つからないと思うから。今日買った珈琲を飲んでもっとすっきりした味がいいとか苦味がほしいとかあれば次来るときに教えてね、と。

最後に焙煎したて、挽きたての珈琲豆の香りをかがせてくれた。とてもいい香りで幸せな気分になる。
帰ったらすぐに飲んでみよう。

帰り道、歩くたびにリュックから香る珈琲豆が待ち遠しくて急いで歩く。行き交う人にこの珈琲いい香りですよね、と言いたくなってしまうくらいうきうきしながら。

帰ってから早速ハンドドリップした珈琲は
部屋中が香るくらいいい香りがして、すっきりした味わいだった。

珈琲を飲みながら先ほどのお店のことを考える。
落ち着いたいい声で話しかけてくださった店主さん。店主さんが集めた猫の置物や雑貨、お魚がいる水槽、たくさんのカメラ。
店主さんもお店もすごく好きな空気感で、なんだか特別な時間だった。

もっと早く行けばよかったなと思いつつ、
また特別なときに訪れようと心に決める。
好きなお店がまた1つできた。

おしまい


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