ギリシャの哲学者、ソクラテスの言葉にこんなものがあります。

「ともかく結婚せよ。
　もし君が良い妻を持てば、幸福になるだろう。
　もし君が悪い妻を持てば、哲学者になるだろう」

　これは男性に向けた言葉ではありますが、妻を夫に変えればまったく同じことが女性にも言えます。

　もちろん、私たちは幸福になりたいです。だから、「良い妻」「良い夫」を
結婚相手として求めるでしょう。

　しかし、結婚前まではお互いに「良い妻」「良い夫」と思っていても。結婚
生活を続けると、いつの間にか相手のことを「悪い妻」「悪い夫」と見てしま
います。

　ということは、私たちは哲学者になれる、ということ？
　そもそも哲学者って、何をする人なんでしょうね？
　哲学者とは、哲学を研究する人のこと。では、哲学ってなんなのでしょうか？

　辞書的に言えば「人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観」のことです。

　なんだか難しそうですね。私的にわかりやすく言えば、どうすればもっと
幸せに生きていられるのだろうか、ということを考えること。これが哲学なんです。

　なんだ、結局は「良い妻」「良い夫」だろうが、「悪い妻」「悪い夫」だろ
うが、目指すところは「幸せな生活」なんだな、ということがわかります。

　しかし、両者には大きな違いが存在するのです。それは一体何なのでしょうか？