たぬし

理系の研究室を転々とし、実験ばかりやってきました。日本学術振興会特別研究員を経て、これまでと全く関係ない分野の零細企業へ入社。サイトとは別で思ったことや物語を好き放題書きます。https://tanukitanushi.com/

新時代におけるドヤ街と数学屋の心象

多様化の進み入った世界の中にも、ドヤと呼ばれる場所は存在した。
というのは、現在は多くの価値観が存在することで、生き方や働き方についても多様になったため、生活形式にもその影響が徐々に現れ、ついには、住処という形で露呈していった。

ゆえに、私が住むこの街にもその余波は生じており、住むということ自体が、人間の自然な生活を超えて、一つの表現の形式となったのだ。
そのため、人々は何かを訴え、ゴミを無造作

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都会でもまれたナスの歌

ナスは有り体に言って良い。

流線形ともいえる丸みを帯びたフォルムに、黒に近い紫。
ひんやりとした感触に、可愛らしいヘタ。

そんな彼らも、時には苦労をしていると聞いて、話を伺った。

すると、
「田舎のナスはどうやら大きく、強いものが多く、わしら都会で育ったナスは売り場で馬鹿にされんのよ」
というのだ。

「そりゃ、あなたの勘違いでないかい?だってほら、都会のナスも田舎のナスもそんなに形に違いは

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【技術職を具体例とした】仕事が特定の人に膨大に降りかかる問題について

仕事がある特定の人に膨大に降りかかる問題は、およそ多くの分野の会社できっと起こっているのだろう、という予想をしております。

そのプロセスが、職種ごとに同じであるかどうかは不明なのですが、ここでは僕の経験上、理系関係では具体的にどういうプロセスを辿っているかを一例として示しておこうと思います。

理系需要の増加とその要求の変化

今日では、理系人材に対する需要が高くなっていることは、何となく生きて

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理工系学科における大学数学とは?

大学数学という名の魔物

数学というものは、基本的に難解なモノとして捉えられていることと思います。

確かに数学は難しく、難解ですし、具体的な問題の何に役に立つかが不鮮明なことがあります。

理系の人たちにとってさえ、自分で使う数学の意味についてざっくりとしか把握していないことがままあります。

理系の人なれば、多くの人が大学初学年で学ぶ「線形代数学」は、高校生に比べるといきなり抽象度がレベルアッ

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実験屋の憂鬱

雨が降れば、虹が立つ。

虹という現象は、僕らの手の届かない自然のうちに現れるものであります。
この大きな自然というものを解釈して、原因を追求したり、応用して世の役に立つように使おうというのが、我々のような自然科学をやる人達の目指していることです。

先の虹の例でいいますと、どこでも自由に虹が出せるように、虹が発生する原因を追求したりするわけです。

普通に考えますと、これは難しいし、最初に取っか

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