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薬物乱用頭痛を自力で克服した話

はじめに。
これは医療知識皆無の素人が、自己判断に自己判断を重ねた結果の記録です。何かの参考になればと思い書き記しておきますが、できるだけ自己判断はせず、長引くようなら医療機関を受診してください。
また、この記事では今後、私の症状は薬物乱用頭痛だったと断言した書き方をしますが、医療機関を受診し診察を受けたわけではありません。恐らく薬物乱用頭痛だったのであろう、という自己判断の元で書いていきます。
この記事は違法薬物に関するものではありませんので、予めご承知おきの上お進み下さい。

筆者のこと


20代女性。高校卒業後すぐに食品工場で勤務。
持病は特になし(恐らく)。服用している薬はEVE A錠。白い箱に青い文字の普通のEVEです。EVEには今でもお世話になっており、決して特定の医薬品に関してあれこれ言いたいわけではありません。この記事を書く上で情報として抜かせないと思ったので明言させて頂きました。エスエス製薬様いつもありがとうございます。お世話になっております。

本題


「薬物乱用頭痛」
と聞くと、どうしても頭によぎるのは大麻・麻薬などの違法薬物に関する症状だ。薬物乱用という言葉がより一層そのイメージを強くしているのだろうと思うが、これだけはハッキリと断言しておきたい。私は違法薬物には一切触れていない。
これは世間一般に普及しており、薬局で手に入る市販の鎮痛剤で薬物乱用頭痛を引き起こし、それを自力で克服した私の記録だ。

発覚


まず、なぜ気づいたのかから記していく。
自分の症状は薬物乱用頭痛なのではないか、と気づいたのは、買い占めによりEVEを始めとする鎮痛剤の在庫が切れたあの時期だ。恐らく2023年1月下旬頃だと思う。薬を切らし薬局に行った際、48錠の箱しか陳列されていなかった。いつも買っていた60錠の箱はなく、棚には品薄状態であることとその謝罪を記した紙が貼られている。この店で品薄なのか、全国的に品薄なのかを調べるために公式ページに行き、目に入ったのが薬物乱用頭痛に関する注意書きだった。
そこで初めて薬物乱用頭痛という言葉を知り、月に10日以上という条件を見て、あれ?となったわけだ。
エスエス製薬さんの公式サイト。少しスクロールすると注意書きが出てくる。


薬物乱用頭痛とは


そもそも薬物乱用頭痛というのは、ざっくり要約すると市販薬などを過剰摂取したり、長期連用したりすると起きる頭痛のことらしい。公式ページにもしっかりと「長期連用はしないでください」と赤文字で記載があるので、この場で悪いのは120%私だ。
元は高校入学頃に悪化した生理痛をどうにかする為に服用し始めた。月に1〜3回程度だろうか。そして体質の変化と共に気圧や疲れなどで簡単に頭痛を引き起こすようになり、服用回数は徐々に増えていった。小学校の頃から知恵熱を出しやすい体質だったのも関係あるのかもしれないが、私には分からない。

なった経緯


そして、2年前。食品工場に就職した私は、薬物乱用頭痛への道を突き進むことになる。
工場というのは恐らくどこも同じだろうと思うのだが、製品の流れるラインに入り作業をするため自分のタイミングで休憩をとることが出来ない。そのポジションから離れられないからだ。つまり「痛くなってから薬を飲む」が簡単にできなくなり、朝出勤した時に「痛くなりそうだな」と感じたら飲む、という生活に自然となった。頭が痛ければ仕事になんて集中できないし、集中できなければミスをする。ひとつのミスが過剰なほど精神に影響を及ぼすタイプの人間である私は当然頭痛を未然に防ぎたいわけで。
それが良くなかったのだ。痛くなりそうだと思ったら飲む、気づいたら毎日のように薬を飲んでいて、気付かぬうちに薬物乱用頭痛になり、「頭が痛いから薬を飲む」から「薬を飲まないと頭が痛い」になっていた。
以下、実際の服薬記録の1部。オーバードーズをしたい訳ではさらさらなかったので、服用時間を把握するために記録していた。かんたん薬記録というアプリを使用。お世話になっております。ワンタップで日付と時間を記録してくれるので、一種類しか服薬しない方にはオススメです。

2022年9〜10月
2022年11〜12月

まずいという意識はあった。飲みすぎだという認識もあった。だからこそ休日は飲まないように、できるだけ飲む回数を減らせるように、と心がけてはいたのだが、仕事でへとへとになるのに休日まで頭痛で潰されるのが嫌で結局飲んでしまう日も多かった。その結果の月10回over当たり前、下手すると20を超えるなんて記録になっている訳だが。紛うことなき長期連用だ。昔の私の頭を引っぱたきたいのだが、間に半年ほど落ち着いた期間があったとはいえこれが2年近く続いたということになる。
薬に依存していたのもあったかもしれない。薬飲んだし大丈夫、と思いながら仕事をしていた時期も確かに存在したからだ。病院に行く習慣が全くなく、毎日毎時間痛い訳でもないしと受診する気が起きなかったのもひとつの要因だと思う。こんな頭痛で一々休んでいたら仕事にならないというのもある。これは工場内で建物を異動になって気づいたのだけれど、私が最初に配属された建物の方が少し陽圧が強かったらしく、それに緊張とストレスが重なり、機械の大きな音に晒されるようになり、と苦手な環境が揃ってしまっていたため、それも頭痛を引き起こす一因だったのではと思っている。

と、引き起こした理由と流れはざっとこんな感じ。
ここからは短くなるが、克服した時のこととその後現在の事について。

克服から現在


まず克服について。といってもあまりにも呆気なかったため、本当に数行で終わってしまうのだが。

起きた時に既に頭が痛かった土曜日、1日薬を飲まなかった。

それだけ。
え?と思われるかもしれないが、私も思ったので許して欲しい。翌日曜日は頭痛が起きなかったし、月曜日の朝も痛くなりそうだの気配がなかったため飲まなかった。気配があっても痛くなるまでは飲まないようにした。結果、薬を飲む習慣がなくなった。
以下、そのタイミングの薬記録。1月17回から2月3回のこの減り方である。

2023年1~2月

そして現在。

2023年3〜6月

明確に頭の痛い日と生理日の服用で月4〜5回で安定するようになった。薬の減りも圧倒的に遅くなった。
月に1度程のペースで起きていた全ての光を受け付けられない、全く動けない頭痛も起きなくなって5ヶ月が経つ。
頭痛の時に服薬することを躊躇うようになり、服薬した時に乱用頭痛の再発に少し怯えるようになった以外にこれといった変化はない。
頭痛に悩まされなくなった……と言いたいところなのだが、そこまで綺麗にはいかなかった。左目の奥を中心とした頭痛には未だに不定期で悩まされているし、普段以上に体力を使った日、行動時間が長かった日は頭が重かったり鈍く痛んだりする。それによって薬を飲むことは滅多になくなったが。

結論


結論としては、
①市販薬でも飲み過ぎれば明確に体調に異変を生じる。
②「痛くなりそう」での服薬は可能な限り避ける。
③続くようなら病院へ。
あたりだろうか。
身体もおかしくするし、薬だって決して安いものでは無い。長期連用、過剰摂取にメリットはない。
痛みを抑えてくれる鎮痛剤はとても有用な存在で、私たちの味方であるのは間違いない。私の経験を、薬の使い方を間違えないように気をつけよう、という教訓のひとつにして頂ければ何よりだ。

あとがき


さて。ここまで長々とお付き合い頂きありがとうございました。いかがでしたでしょうか。読みにくかったかな。noteを使うのは初めてでして……。なかなかない経験だったのでは、と思い記録がてら書き起こしてみましたが、まぁ、アホやなぁと半分笑い飛ばして頂ければと思います。
それでは。今後どんどん暑くなると予想されますので、皆様体調に気をつけて夏を乗り越えていきましょう!ノシ

追記:エスエス製薬様のサイトが「薬物乱用性頭痛」ではなく「薬物乱用頭痛」だったので修正しました。

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