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映画『虹の女神 Rainbow song』

当時 mixi に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。
※大学時代、映画研究会に所属していました  ※8mmカメラ最後の世代

=2009.05.24の記事=
映画『虹の女神 Rainbow song』

映研をテーマにした映画があることをマイミクさんから教えてもらいました。それが『虹の女神 Rainbow Song』。ようやく見ることができました。

主演は市原隼人と上野樹里。監督は熊澤尚人。2006年公開。
岩井俊二がプロデュースした作品です(共同脚本で参加もしてます)。

映研にいたことがある者なら懐かしいものがたくさん出てきます。8mmカメラの "ZC1000"、8mmフィルムの "シングル8"、編集機材のエディターとかスプライサー・・。大学時代を思い出してひたすら懐かしかった。

今、私がいた頃の映画研究会はありません。
2005年を最後になくなったことが分かっています。

この映画を冷静に評価することは出来ません。かつて映研に所属していた者として、当時の自分の姿を重ねて見てしまうからです。でもあえてこの映画を一言でいえば「未熟」という言葉が似合う気がします。未熟な日々のことを私たちは青春と呼ぶのでしょうか?誰か教えてほしい。

主人公2人の関係はソウルメイトという言葉が一番ぴったりくるように思えました。未熟さゆえに恋愛に発展できなかったソウルメイト・・。もしあの時こうであったならとか、こうしておけば、というシーンがこの映画にはいくつもあります。だけどその時はそうするしかなかったのだと思います。だから見ていて切なくなるのです。

今、もし自分がもう一度大学生活をするのなら、いろんなことがもっとうまくやれるだろうとは思います。あれから長い年月が経って、それだけの知識や経験をあの頃よりは持っているから。でもあの頃の未熟な自分だからこそ経験できたことが、大切な思い出として今もずっと残っています。

おそらくこれからずっと時間が経って、今の自分を振り返れば、悩みなんかちっぽけなもので、なんと未熟な奴だったのだろうと今と同じようにあきれているに違いありません。人間はいつまでたっても未熟で、だからこそ愛おしい存在であるのだと、この映画を見て、そんなことを考えていました。




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