当時 mixi に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。
※北九州（小倉）に住んでたころのお話です。

＝2009.05.31の日記＝
「動物園で、森本千絵゜展」

５月の初めに「動物園で、森本千絵゜展」に行ってきました。

北九州市小倉にある「到津の森公園」という動物園で、アートディレクターの森本千絵が初の個展を開きました。だから「動物園で、森本千絵゜展」。意外な組み合わせです。

森本千絵をご存知でしょうか？

ミスチルの『SUPERMARKET FANTASY』のアートワークを手掛けた人です。

同じくミスチル『HOME』のアートワークも森本千絵です。これ大好き！

◇
クリエイターはセンスや才能がすべてと思っていたけど、この人はそれだけに留まらない面白さがあります。一言でいうなら、出会いを大切にしている人です。

人と人が出会うことによって生まれるもの。そこから思いもよらないものが現われてくるのを、彼女自身が一番楽しんでるように思えます。それがこちらにも伝わってくるから、その幸せな気持ちを共感できるのです。

数年前に独立して作った会社の名前が「株式会社goen（ゴエン）」。出会いを大切にしている彼女らしいネーミングです。

◇

自分でも言っていましたが、作風は自然と明るい方向に向かっていくそうです。彼女からは、ヌケの良さといったものを感じます。

明るく開放的に外へ外へ拡散していく感じ。
風が体を通り抜ける心地良さに近い気がしました。

◇

そんな彼女の初の個展が、北九州市小倉の動物園で行われました。
これもまた彼女らしい出会いから生まれた企画のようです。

今までに手掛けたアートワークの紹介が、雑貨感覚で置かれています。
ポスターもあれば、マグカップやら紙バッグやら・・。

思わず買って帰りたくなるものばかり。買えませんが。
とーても楽しい時間でした。

◇

そして彼女が到津の森公園のために考えたのが「動物園で、できること。動物園に、できること。」という３６のアイデア。実現可能かどうかは別にして、楽しいアイデアに満ちています。

◇
その第１弾として「どうぶつ郵便局」が展示スペースに開局されてました。

動物宛ての手紙や、動物になりきってニンゲンへの手紙を書いてみようという試み。手紙のデザインや郵便ポストの形なども考えて、一緒に「どうぶつ郵便局」を作りましょうという企画です。手紙を出すと、動物の代理人から返事が届くということで、我が家の息子たちもお手紙を出しました。返事が楽しみ ♪

他にもいろんなアイデアがあったけど、私がやってほしいなと思ったのは、到津の森をモリモリ「食べれる森」にして、果実や木の実やキノコでパイやハーブティーを出せたらいいな、というもの。自然と共生を目指す「到津の森公園」らしいなと思いました。

◇

「到津の森公園」がこの出会いからどのように変わっていくのか、とても楽しみです。そして北九州市民としてできることを、一緒に考えて応援していこうと思います。

※写真撮影ＯＫだったので、写真も掲載させて頂きました。

（終わり）

＊　＊　＊

ここまでが2009年の日記でした。
noteに載せるにあたり、せっかくなので追加情報も載せておきます。

【 ここから追加情報 ↓】
2012年、到津の森公園は開園１０周年記念事業を行いました。

園内の新しいロゴデザインを森本千絵に依頼。そして４人のアーティストのコラボプロジェクトを開催しました。

それが「いとうづのもりがたり」というイベント。

黒田征太郎（イラストレーター）
森本千絵（アートディレクター）
梅佳代（写真家）
浅田政志（写真家）

これがイベントに参加したアーティストです。すごくないですか！
ここ動物園なんですよ！

園内をめぐりながらあちこちにあるアーティストの作品も楽しめるイベントです。当時私もそのときの様子をInstagramに載せました。

到津の森公園にて「いとうづのもりがたり」開催中！
子どもたちが「いのちと動物」をテーマに絵を描き、その様子を撮った写真が展示されてありました。その写真が写真家の梅佳代だったり浅田政志だったりするから あなどれません。

◇

広場には「いのちのつながりを表したトーテムポール状のシンボルタワー」

◇

森本千絵のウォールアート。

こんなベンチもあったりして。↓

なんというか手作り感満載のイベントなのです。楽しい！

＊　＊　＊

最後に。私が個人的に好きだったのがチケット売り場。

↑ よーく見てください。気がつきましたか？

お客さんがチケット買うとこうなるんです。↓

到津の森公園のチケット売場。帰り際に気がつきました。
ウサギの耳のいたずら！(^^;;
思わず見知らぬ方の後ろ姿を撮らせてもらいました。

（追加情報 終わり）