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禁煙セルフダルク 

流石にタバコ代が財政圧迫の根源として目立ち続けてきたので、人生初の禁煙に挑んでいる。大学生から吸い始めたので12周年のルーティーワークから引退するのだ。本当にこの禁煙期間はコロナ感染してメルトダウンしていた数日意外は、皆勤賞で吸っていただろうと思う。

寝起きのひと吸いでご機嫌伺い、手持ち無沙汰や行動が一息ついたら必ず紫煙を燻らせるような健全なジャンキーであったので、何か反作用が怖かった。そんな日常が失われて行くのはやはり何かしらの身体副作用が発生するものだろうが、これは自己を羽化させるためのイニシエーションなのである。「煙草」というみんなで言うところの「スマホのイヤホン禁止」ぐらいの自己鍛錬である。俺は自己批判して革命戦士となるのだ。

出先で最初に喫煙所を探し回るという行動は解ってても悲しくなるし、ジャンキー的行動でもあるので少し恐ろしい行動指針である。飲食店も喫煙有無でチョイスしてたのは可能性を大分狭めていただろう。特に東京はほぼ喫煙は壊滅的である。あんなヤニ壁紙に囲まれたタバコ喫茶店ですらほぼ禁煙という文化破壊っぷりである。

初日はなんか漠然とした日常に物足りなさが続く。とにかくタバコを吸って定期的にリセットするという対処法が使えないので何かやった後に本当に虚しくなる。対処法としてはガムをとにかく噛んで誤魔化していた。
結局は口周りの別作業量さえ代替できればとりあえず、騒動的なスモーキンビリーな感覚からは逃げ出すかことは可能になる。

初日を超えるとタバコが無いという状況なこともあって意外に過ごすことができた。でも無茶苦茶睡魔に悪阻られるようになる。どうにも急激なニコチン摂取を辞めると脳内がニコチン由来の覚醒成分が不足するようである。因果が理解出来れば、ずっと眠いのも受け入れ余裕である。

2週目に入るとタバコを吸うという行為を忘れてきた。相変わらず眠気は凄まじく軽睡眠の合間に生きている状態であるが、この感じだと禁煙が成立しそうである。というか禁煙という行為は覚醒剤とかと同じで「意図的に手を出さない」という状態が一生続くのだろうなと思う。

特にアイコスの場合は装置本体を断捨離するというわかりやすい禁煙が可能になるので、是非破壊画像と共に禁煙スタートしてみて欲しい。最初はちょっとアイデンティティ喪失ぐらい悲しくなるが、アイツらはサタンである。悪魔達からは逃げ出し拒絶すればなんとかなる。人生縛りプレイこそ面白さがやってくる。

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