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JICAグローカルプログラム4代目が伝える〜75日間研修に多良木町を選ぶ理由〜



JICAグローカルプログラム研修生の紹介

2023年10月16日〜12月22日までJICA(国際協力機構)海外協力隊のグローカルプログラムでたらぎ財団でお世話になっている三井健司です。私がなぜ多良木町に来たのかを皆さんにお伝えします。
まずJICAとはODAの二国間援助を担う国際協力機関です。開発途上国が直面する多岐にわたる課題を解決するためにさまざまな取り組みをしています。私はその内の一つである「JICA海外協力隊」で2024年4月から「マレーシア」へ行きます。
また、JICAは地域活性化、地方創生等の取組みにOJTとしての参加機会を提供する「グローカルプログラム」を実施しています。そのグローカルプログラムで私は「たらぎ財団」に来ました。
https://www.jica.go.jp/volunteer/glocal_program/

JICA海外協力隊に入るまで何をしていた?


大学卒業後、スポーツ用品小売業界のサラリーマンを経て、「体を診る仕事をして生きていきたい」と思い理学療法士の養成校へ入学しました。資格取得後、総合病院に5年勤務し脳卒中、難病、骨折、糖尿病、肺炎、COPDなどを抱える方のリハビリ支援をしてきました。病院退職後、企業に就職しデイサービス、訪問リハビリ、介護予防教室など生活期リハビリで5年間従事していました。
昨年10月に海外で働く弟の影響もあり「残りの人生で一度海外で過ごしてみたい」と思いJICA海外協力隊に応募しました。

マレーシアへ行きJICA海外協力隊で何をする?


マレーシアの女性・家族・地域社会開発省が管轄する高齢者施設で現地の理学療法士と一緒にリハビリの質の向上や介護技術の向上などに取り組みます。
また現在、理学療法士としてロボティック移動支援機器「Keeogo」を用いて移動に困難を抱える方の支援をしています。その機器がマレーシアにも導入されています。その機器とマレーシアの人々や企業と繋げ、より多くの移動困難者が「Well-being」でいれる環境を作っていきたいと思っています。
https://www.keeogo-association.jp/

なぜ多良木町なのか?


1年半前から住まいのサブスクサービス「ADDress」を利用して過ごしていました。「ADDress」は全国300拠点を定額料金で泊まれるサービスであり多拠点生活、二拠点生活、ワーケーションを支援しています。その一つに「たらぎ財団」が関わる「簡易宿泊施設ブルートレインたらぎ」があります。ブルートレインたらぎは廃止された車両に泊まれる電車ファンに人気の宿泊施設です。いつか訪れてみたい場所でした。

ブルートレインたらぎ

それがきっかけでJICAグローカルプログラムの研修地の希望を聞かれた際に多良木町のある「人吉球磨地域」を第1希望で返事をしました。

多良木町の魅力は?


赴任して間もないですがないですが沢山の魅力と可能性に富んだ町であると思っています。
妙見野の展望台、パワースポットの悠久石、重要文化財指定の太田家住宅などの観光スポットがあり、球磨焼酎、梨、メロンなどの果物、野菜、こめたらぎというお米、ジビエなどの食の豊富さがあります。また毎年10月20日、21日に開催される地元のお祭り「ゑびす祭り」は多良木の活気と人の良さが実感できる大イベントです。多良木町には食・体験・人の魅力がありエネルギーに溢れています。

国の重要文化財指定の『太田家住宅』
『橋からの景観』球磨川に市房山が綺麗に映っています
『ゑびす祭りの神輿』中学生から商工会、町役場、公立病院まで14基が練り歩く

私は多拠点生活をする中で元気なまちは必ず人に活気があり、変わることに前向きであることを実感しました。多良木町にはそれがあります。

たらぎ財団で何をする?

たらぎ財団は町の挑戦を創出し伴走する地域商社です。即ち町の活気を下支えしています。国全体で取り組んでいる地方創生のヒントが隠されていると思っています。だからこそ私はたらぎ財団に在籍する12月22日までの時限性がある中で自身に何ができるのかを日々考えています。思い付いたことに対して、できること、できないこと、そのままにしておくこと、これらのどれに当てはまるのかを選択し思案しています。
現状は、私の背景からラクロスというスポーツを行っていたのでそれに関連したイベント企画などができれば思っています。
また、財団が力を入れている小学生向けの「プログラミング教室」も協力できたらと思っています。

多良木町、そしてマレーシア

先述の豊富な資源が作る文化を先に繋ぐために「たらぎ財団」は人や企業と繋ぐ地域のハブ役として機能しています。"Challenge for Change"の精神と技術を学び、「多良木町のことを沢山知って、多良木町がさらに元気になる」ように努めていきたいと思っています。そして多良木町で得た技術・知識・経験をマレーシアでの派遣活動で活用していきます。

いつか多良木町とマレーシアが繋がることができたらと思い描いています。

多良木町には7つの球磨焼酎蔵元があります

たらぎ財団 JICAグローカルプログラム研修生 三井健司


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