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だから販売員は嫌われる〜お声がけ〜

洋服を買いに行くと、販売員さんに良く言われる言葉。

『試着できますよ〜』『お鏡で合わせて見てくださいね〜』『新作ですよ〜』『私も今着てるんです♡』

多分多くのお客様は、こういう言葉を聞くと、心の中でこう思っている。

『試着もできますので!』
→試着できないお店って今時あるんですか?

『お鏡で合わせて見てくださいね。』
→言われなくても、合わせたかったら合わせます。もぅ中学生じゃないので。

『おサイズお調べしますので』
→それ、当たり前の仕事ですよね。あ、無くてもネットで買えますけどね。

『広げて見てくださいね。』
→私、バック持ってるから、広げるの手伝ってくれませんか?頼まなきゃ気づきませんか?

『新作たくさん入荷してますよ♡』
→知らんがな。私、初めてこのお店入ったので、新作でも旧作でも、私にとっては、全部新作なんですよ…

『それ、人気で再入荷したんですよ』
→知らんがな。人気かどうかじゃなくて、私に似合うものが欲しいんですよ。

『私も今、着てるんです♪』
→知らんがな。別にあなたのファンじゃないし。まだ出会って10秒…あなたに憧れていないので。いや、逆に、あなたが可愛いので、自分に似合う自信が無いのでいりません。

ここまで過激ではないにしても、私は心の中で、この様な類の返事をして、
「あぁ、私のチームはこうでありませんように。」と、祈っている。

多くの販売員のファーストアプローチには魂がない。

お客様を洞察せずに、ただ表面の行動だけを観察して、テンプレートの様に話しかけてくるから、めんどくさい。

しかも、こっちはオシャレな店員さんに声かけられて緊張してるし、今日の服装もなんだか不安だし、心許したら断れなくなるし、結局販売員さん可愛いし、言葉も上手いから、油断したら泥沼になる恐れがあって、とにかく怖いんですよ。

だから、自分を正当化する為にも、余計に販売員ムカつく訳です。

その怯えてる相手が、全く私の必要としていない情報を押し付けてくるから嫌いなのです。(販売員でありながら、販売員が怖いという謎の心理ですが…)

と、言うわけで、上のワードは基本的に私の担当しているお店では禁止していて、聞いてしまった日には、後輩たちはボコボコにされます。

そんなお客様にとって、どーでもいい一言を言うよりも、大切な一言。

あいさつ

お客様が思わず笑顔で返したくなる様な、優しいお姉さんの様な、可愛い妹の様な、昔からの旧友のような、一言めの挨拶に丹精込めるほうが2,000%満足度が上がる。

一切敵ではございません。どうぞ、ごゆるりと、が「こんにちは、いらっしゃいませ」に込められるか否か。

お客様の表情、歩くスピード、目線、服装、年齢、、、などを観察して、想像する。
どんな「こんにちは」が、このお客様には心地いいかな?と。

挨拶って、とっても大切。
小さい時から、挨拶する事は徹底された習慣だから、どうでもいい情報はスルーできるけど、自分に向けられた挨拶はスルーできない。

思わず、受け取ったものと同じ温度で返してしまうのが、ヒトというもの。

これが、信頼関係、コミュニケーションのスタート。

商品の売り込みよりも、まずはヒトとして。

例えば2軒のご飯屋さんがあって、
一軒は、そのお店のメニューの良さを店員さんが汗だくで力説してる。

もう一軒は、どう見ても温かい店員さんかが、優しく自分向けて挨拶してくれる。

あなたはどちらのお店に入るかな?

そんなに難しい事じゃない。
いつも大切な事は基本的なこと。

※※

では、挨拶の後何を話すのか?
は、また次回。

※※※

ちなみに、
新作、人気、私が着てるは、顧客様には嬉しい情報。

顧客様には、挨拶の後、早めにお伝え致しましょう。

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