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靴と鞄は、老眼が進むと見分けがつかなくなる。

老眼って難儀ですね。スマホ老眼ならぬvita老眼というか、既に35歳前後には多少その兆候があったのですが、この何ヶ月かで急に進行しています。

とにかく、ピントが合わせ辛い。合ったかと思えば、視界が滲んだり、霞んだり。

まあ、表題のようなことは実は無くて、実際には濃いところは漢字、薄いところは平仮名なのだろうな、という感じです。

そんなわけで今回は靴ではなく鞄の話を、とも思いましたが、帰省で自分の家に帰ってきているので、鞄の他にも、いろいろと懐かしアイテムの話でも。

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自分の中での最高のリュックは、アークテリクスの「ミウラ(20)」です。10年くらいは背負っていたと思います。

大きさほどの容量はなく、小分けもし辛くで、決して便利なものではないけれど、存在感が桁違いだし、作りも本当にしっかりしていました(何と言っても本来は、ガチ登山用の製品なので。)。

私の場合、自分が好きになったものは、できれば壊れるまで使いたくない、生きているまま引退させて、手元に残しておきたい、という性格なので、このミウラも私が東京に出るタイミングで退役させました。なので、今でも使おうと思えば全然使えます。

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今年に入り、同じくアークテリクスの「マンティス」の評判の良さを耳にしました。

https://arcteryx.jp/products/mantis-26-backpack?variant=48648461451495

ネットで調べてみると、確かにかなり便利そうだし、ネイビーはかっこよさげ。何より素晴らしいのは、今年のマンティスには、リュックの内側にジップポケットがあること(去年のものにはない。)。

東京の家の鍵は、穴の空いたカード状のものなのですが、一度失くしてしまったことがあって、家に入ることもできず、解錠だけで33000円もとられてしまいました。

この件は強烈なトラウマになり、今でも出先では鍵の所在に相当神経質になっていて、それこそ内側ジップくらいの物理的保険がないと、ソワソワしてしまいます。

そんな経緯もあり、結局、丸の内のお店で件のマンティスを購入しました。もちろんネイビー。

ただ、確かに区分けがしやすくて便利だし、発色もデザインも申し分ないのだけれど…街ユースの機能性に特化しているからか、諸般の事情からか、元々はガチのアウトドアギアである「ミウラ」と比べると、ひたすら安っぽいのです。

特にショルダーベルト。ぺらぺらでてろんてろんです。

ミウラとの差は一目瞭然

丸の内のお店で背負ったときは、「これはなかなか、逸品ではないか。」くらいに思っていたのですが、今回の帰省時にPCやら何やら詰め込んで背負ったら、なんだかやたら重たい。というか、背負い心地がしんどい。

これがあのアークテリクスの製品なのか、と、少し微妙な気分になったのであります。

とはいえ、普段用途で使う分には全然いいと思います。というか、自分の批判の方がナンセンスなのかもしれません。
「そりゃ、そういうふうには作ってませんもん。」的な。

そもそも、この製品のレビューを悪口みたいな形で終わらせたくないな、と思うくらいには気に入ってます。念のため。

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今も昔もなんだかんだ好きなのが、グレゴリーのダッフルバッグ(XS)です。現在、手元にはないのですが、ハンターカモ柄と、黒ベースの謎のモノグラム柄のものも所有しています。

でもこのXSサイズ、廃盤になっちゃったみたいですね。しかも結構前に。

XS用のショルダーストラップを購入するため、2年くらい前、グレゴリーの銀座の店舗に行ったことがありますが、バイトらしきお姉さんに「そもそも、そんなものはない。」と言われてしまいました。

調べもせんと即答て、すごいなお前、って感じでしたね。

いやいや、おれはお前が産まれる前からグレゴリーのファンやし、絶対おれの方が詳しいわ、と心の中で毒づいておきました。

ここにせよ、あと、とりわけコードバンシューズで有名なあのブランドを扱う●●●●●●はその筆頭格なのですが、東京ではわりとどこのブランドも、あえてファンをアンチにさせたがるような接客をしてるように見えるのは、自分が大阪の味に慣れすぎているからかしらん。

自分のお店の商品が好き過ぎて、接客でその商品の話をするのも楽しくて、みたいな、どうして仕事にそこまで夢中になれるのだろう?と考えては少し泣きたくなるほどの、眩しく輝くお兄ちゃんお姉ちゃん店員が、東京の店にはおらんねんな。
結構、寂しい。

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それはそれとして、ダントツで好きだった(例の如く、退役。)のは、緑のもの。これ、マウンテンパーカーで有名なシエラデザインズとのダブルネームなんですよね。当然、ロクヨンクロス。

発売された、もしくは購入したのは、06年のはず。何にでも好事家はいるもので、購入してから何年かした後、これを持って服屋に行くと、若い店員さんから「なんすかこれ!すげー!」みたいなことを言われたことが3回くらいありました。

なかなか良いセンスをしている子たちですね。

パープル×シルバー(例の如く、退役。)のものは、アーバンリサーチドアーズの別注品だったはずです。普段行かないお店なのですが、出入り口からチラッと見えたんですよ。配色が好みなので、即購入しました。

まあ、改めて見ると、これを若い子が上手いこと最新最先端のファッションに落とし込んでるところはちょっと想像し辛いというくらい、デザインに時代を感じます。

それは、おっさんの自分が、おっさんの若い頃のアイテムだという自覚があるからだろうか。

率直に若い子はどう思うのかなぁ。

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abcマート傘下になる前の、ダナーのポストマンシューズ。

何年か前は、そのまま退役させるつもりでいましたが、まだ惜しいという思いが強くなったので、去年、オールソール交換を実施しました。
東京にはこれを履いて帰ります。
靴には申し訳ないですが、まだまだ頑張ってくださいという思いであります。

現行のガラスレザーではなく、クロムエクセル(昔はこちらの方が定番だった気がします。)レザーを用いているので、茶芯がかなり露出しています。

わかりにくい
わかりやすい

学生の頃からの付き合いなので、まだまだ手持ちの革靴が少なかった社会人1年目の頃は、仕事でも履いていました。スーツなのに。

今はもうそういうことはしませんが、それはそれで案外悪くなかったかも、と懐かしい気持ちに浸っています。

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