何食わぬ顔

東京都中央区在住。今まで物語を書いたことが一度もない人。

何食わぬ顔

東京都中央区在住。今まで物語を書いたことが一度もない人。

マガジン

  • アラフォー・ファッションの話。

    主に革靴の話がメインです。流行りのモノはわかりませんが、アラフォー男性なりの、ファッションのこだわりみたいなものです。9分9厘は記憶に基づいて書いているので、事実との齟齬についてはご容赦を。 ゆるく更新していきますー。

  • 「裏社長室」感想等

    隔週水曜20時配信、シナリオライター、小説家、ラプラシアン株式会社代表の緒乃ワサビさんの「裏社長室」の感想等です。といいつつ半分くらいは私自身の話だったり。。

  • 1次創作

    ときどき書いてはいるのですが、なかなか、ご高覧賜るほどのレベルのものが書けません。

  • 白昼夢の青写真2次創作 case1

    全10話+2話です! 自分の人生で初の作品です。拙いところが多々あり、少し恥ずかしいのでが、よろしければ是非是非!

  • 白昼夢の青写真2次創作 case2 短編集

    ・ウィルの酒場で起きたとある出来事「信仰」(前後編) ・ウィルの恋物語「少年少女」(全4話) ・その続編「沛雨」(全4話) ・オリヴィアの過去「生きる」(前後編) ・オリヴィアの過去(別世界軸)「悪夢」 その他です。もし、お時間ございましたら是非。

最近の記事

  • 固定された記事

白昼夢の2次創作を経験して、とりあえず習作をしてみたこと。

森博嗣先生は、「小説の書き方がわからないなんてことは、まずは書いてみてから言え。」とおっしゃっていました。 小説の書き方がわからない自分は、とりあえず超短編の小説から書いてみようと思いました。先人がいるのなら、その話には素直に耳を傾けるべきかもしれません。 というわけで、たばことシェイクスピアをモチーフにして、太宰治らをオマージュした習作です。しかしながらこれ、小説なのか。主語を私にして心情や状況描写を省いたら、ブログじゃないか。 物語って、もう少し人が出て来て、ドラマがある

    • 靴と鞄は、老眼が進むと見分けがつかなくなる。

      老眼って難儀ですね。スマホ老眼ならぬvita老眼というか、既に35歳前後には多少その兆候があったのですが、この何ヶ月かで急に進行しています。 とにかく、ピントが合わせ辛い。合ったかと思えば、視界が滲んだり、霞んだり。 まあ、表題のようなことは実は無くて、実際には濃いところは漢字、薄いところは平仮名なのだろうな、という感じです。 そんなわけで今回は靴ではなく鞄の話を、とも思いましたが、帰省で自分の家に帰ってきているので、鞄の他にも、いろいろと懐かしアイテムの話でも。  

      • 財布の話と、カットソーに、革靴。

        チマブエ(CIMABUE)という国内ブランドの、日本屈指のタンナー・新喜皮革(兵庫県)のコードバンを使用したパスケースを、財布として使用しています。 https://cimabue.jp/c/all/wallet/passcase/15190 新喜皮革のある兵庫県姫路市花田は、国内屈指の馬革の生産地(ちなみに墨田区荒川沿いの八広あたりは、豚革で有名。)で、私がまだ大学生だった頃、ふらりと寄ったことがあります。 工場から「せーの」というような声が聞こえてきたり、なめされた

        • 裏社長室(第18回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          隔週水曜20時配信、緒乃ワサビさんの「裏社長室」(第18回)の感想等です。 「30代でまともな独身」がモテるのは、確かにそうですね(私がそうだった、という話ではなくて、一般論ですよ。)。 ただ、これが30代後半になると、「その年齢でバツなし独身って、もうそれだけで地雷物件確定」になってきます。何も問題なければ、結婚しているに違いないという、一見もっともらしい論理的帰結。 非東京圏のハイスペ男性なら、なおのことです。 ただ、モテることはモテると思います。向けられてる視線が

        • 固定された記事

        白昼夢の2次創作を経験して、とりあえず習作をしてみたこと。

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        • アラフォー・ファッションの話。
          7本
        • 「裏社長室」感想等
          14本
        • 1次創作
          5本
        • 白昼夢の青写真2次創作 case1
          12本
        • 白昼夢の青写真2次創作 case2 短編集
          14本

        記事

          シャツのボタンを6つにしてほしい、革靴好きの話。

          三陽山長 内羽根式ストレートチップ「匠 友次郎」(トリッカーズの靴袋は無関係。)。 三陽山長のこと自体、あまり詳しい訳ではないのですが、たしか三陽商会が、世界水準で戦える日本の革靴を作ろう、というコンセプトで、20年ちょっと前に、山長という靴屋を買収して始めたもののはずです。コンセプトのとおり、当然、日本メイド。 革は違っていたかもしれませんけどね。ただ、私が三陽山長の靴を買ったのは、いまとても評価の高い「R2010ラスト」が世に出る前の、15年以上前です。 画像の靴自

          シャツのボタンを6つにしてほしい、革靴好きの話。

          裏社長室(第17回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          ほぼ隔週水曜20時配信、緒乃ワサビさんの「裏社長室」(第17回)の感想等です。 善いとか悪いとか、そういうのは一切抜きにして、 「(作家は)下請です。下請というよりは、ビジネスパートナーなのかも。でも、それは出版社側が言いべきことですよね。企画を立てて、お金を集めて、商品として世に売り出すのは、出版社なんですから。」(大意) 商流から捉える作家の在り方、立ち位置、という観点は目からウロコでした。 伊達に、ご自身の有料コラムに「生存戦略」と冠しているだけあって、まだまだ事

          裏社長室(第17回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          巨匠と、デニムの履き方について思うこと。

          何日か前にあげた「革靴とスニーカーの話」という文章に、名古屋のセレクトショップの方が「いいね」を下さったこともあり、そちらのお店様のnoteの記事を何本か拝見したのですが、今は後述のアークテリクスなど、高機能アウトドアウェアをミックス、または主体としてコーデを組み立てることを、今は「街テック」と呼ぶのですね。 数年前に、「アーバンアウトドア」と呼ばれていた概念の、現在地を指すものでしょうか。もしかしたら、お店様の造語かもしれませんが。 洋服は昔から好きなのですが、ちまたの

          巨匠と、デニムの履き方について思うこと。

          革靴と、スニーカーの話。

          ロイドフットウェア・マスターロイドのフルブローグ「ダウニング」。 ロイドフットウェアについて、知りうる限り簡単に。 日本人の足に合うような本格革靴を英国(英国靴の聖地・ノーサンプトン)で作っている、日本の会社です。なので、フィッティングの要となるラストも、日本人向けのものを日本人が企画しています。 一時期は、上述のマスターロイド(最上級ライン)はエドワード・グリーンが製造していたそうですが、今はクロケット&ジョーンズのはずです。何にせよ、手練れの職人たちによるハンドメイ

          革靴と、スニーカーの話。

          裏社長室(第16回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          隔週水曜20時配信、緒乃ワサビさんの「裏社長室」(第16回)の感想等です。 途中、資金ぐりぐりさんによる、日本酒の食育に関するお話がありました。 私も、むかしは日本酒がすごく苦手でした。あんまり悪いことは言いたくないのですが、ワンカップとか、紙パックとかの「辛い!」「のどが焼ける!!」「薬品臭い!!!」という印象が、すごく強かったんですよね。 なので、8年間禁酒していた時期を除けば、ずっと茶色い洋酒をちびちびと嗜んでいました(体質的にクソザコなのです。)。 それが35

          裏社長室(第16回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          裏社長室(第15回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          隔週水曜20時配信、緒乃ワサビさんの「裏社長室」(第15回)の感想等です。 4~5日ほど、少し北の方へ出張に出ていました。本来ならば出張先で、美味しい魚でも食べながら配信を楽しめたはずなのですが、急な帰京となりました。 帰りしな、ファーストキッチンでしゃかしゃかポテトを頼んだら、紙袋にペルソナ3のキャラクターがプリントされていました。 今年出るラプラシアン最新作も、「まだまだブレイクしていない」白昼夢の青写真も、そこまで突き抜けてくれたら嬉しいな、と。 アニメを作りま

          裏社長室(第15回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          裏社長室(第14回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          新宿駅の構内を歩いていたら、有名菓子メーカーのバレンタインの広告が目に入った。1月は原稿が忙しくて、何年かぶりの大雪を愛でる時間もなかったが、いつの間にか、世間はそんな季節だ。そうこうするうちにも、冬は終わり、春がやってくる。 「先生ってさ、祥子さんからバレンタインチョコ、もらってた?」 とぼとぼと隣を歩く先生に、私は問うた。 「祥…前の妻からは、付き合っていたときや、結婚してからしばらくは、そういうやりとりもしていたよ。」 本当ならば、どうってことのない話のはずなのだ

          裏社長室(第14回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          裏社長室(第13回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          隔週水曜20時配信、緒乃ワサビさんの「裏社長室」(第13回)の感想等です。 今回はトークテーマなし。なので、「テコ入れで、おたより採用方式で配信を進行するのはやめようと考えているから、もう送ってこないでネ。」という暗黙の意思表示なのかな?と思っていました。 なこさんからご指摘がありましたが、他人の何気ない言葉、アクションや、ノーアクションを含むリアクションを裏読み・深読みしてしまう方で、自分でも、もっとタリラリランと生きられればいいのにな、と思うくらいには繊細な方です。こ

          裏社長室(第13回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

          革靴は、着画だと映えない(米英靴の話)。

          プラダ傘下になってからの某ブランドは、やっぱりよくないですね。採算度外視のクラフトマンシップに正当な対価を与える、という美談では終わらないのが良くも悪くも商売というもので、某ブランドもそのコスト上昇分が、製品の販売価格に上乗せされ、ブランディングにおいても、なんならラグジュアリーブランドかよ、と言わんばかりで。 でも、製品の質は、価格に見合うものではありません(言っちゃった。)。半額なら買うかもしれません。 私の世代の相場(90年代末期からしばらく)では、某ブランドは6万

          革靴は、着画だと映えない(米英靴の話)。

          【実験小説】NPC その2

          勝重の家を出てから、近隣住民への聞き込みを行った。 能海という家、中でも本家は特別だ。神秘と権威をまとった、地域の象徴にして、唯一無二の最高実力者。 やれ能海の初代が2000年前の津波から剣の一振りで地域を守った、やれ能海の祖先こそが神武天皇であった、やれ能海重治の父とその祖父が大戦中、村を襲う戦闘機をその神威で撃ち落とした… 果たして本当かどうかは甚だ疑わしいが、それでも住民たちの声は、能海の本家があらゆる意味で別格であるということを窺わせた。 能海本流の血の濃さ

          【実験小説】NPC その2

          【一次創作】30歳の憂鬱

          30歳になった。経済的自由、社会的裁量が、大人の入口と呼ばれる20歳の頃とは桁違いだ。20歳になった日より、遥かに感慨深い。 自分自身が確立されつつあり、他者との比較で揺らぐことが少なくなってなお、憧れる人、かっこいいと思う人は、確かにいる。でも、それらの人のようになりたいとか、彼らの真似をしたいとは、おれは思わない。 どうしたいかと言われれば、おれは、おれを極めたい。おれであるということを突き詰めたい。誰かがとてつもなく凄くたって、その誰かになりたいわけじゃない。 し

          【一次創作】30歳の憂鬱

          【実験小説】NPC

          たった100万円の融資を、嬉々として受け入れたのがいけなかった。 大相撲でも、野球でも、タニマチに二度会えば、それからは頭が上がらなくなるという。彼らが将来稼ぐ額からすれば、タニマチのお小遣いなどさしたる金額でもあるまい。 しかし、お金の価値もわからぬまま、若いうちに一度でもそんな関係になってしまったら、生涯タニマチのおもちゃになってしまう。 たった100万円で、命綱を握られた。たった100万、縁を切る分の義理としてもう100万、その程度の金を用意できぬほど無能なおれが悪

          【実験小説】NPC