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実写版ONE PIECE忖度なし全体の感想

8/31麦わら帽子を被った少年の
海洋冒険ロマンは始まった。
そう実写版ONE PIECEである。

僕はONE PIECE大好き歴26年の
漫画あるある系YouTuber
シネマンガテレビのたろちゃん組だ。

今回世界中で配信された本作を
1話から8話までメモに取りながら
ひたすら感想文を書き投稿してきた。

今日は物語全体についての感想を
書いていこうと思う。

こと日本のコミックの
実写化というものは二極化する。
大成功もしくは大失敗。その二つ。
ちょうど中間てのがない。
だいたいの場合やる前から
え?これだいじょうぶ?
本当に再現できんの?おいおい...
という我々日本人特有の
後ろ向きな思考が思考を呼び
そんな全体意識を蔓延らせる。

あえて明言しないがそうして
散っていった数多くの先人たちもいた。
しかしるろうに剣心、
デスノート、キングダムと
ネガティブな予想を跳ね除け
大いに成功した作品もたしかにあるのだ。

漫画の実写化は悲しいかな
減点方式なのである。
実写版−原作=満足度に値する。

どうしても比較対象として
原作が出てくるし
しかもそれは決して超えられない壁なのである。
だって原作が人気だからこそ
実写化できているのだから。

そうなると視点は原作通りなのかとか
原作とどう違うのかとか
どう再現していくのかという
評価基準で見られてしまいがちになる。

作り手としては当然
原作を超えたいとか原作よりも面白い、
を追求して作品作りをしていくと思う。
しかし作品自体が原作というレールを
走っている以上、どう脱線させずに
かつ面白く、納得するものができるかという
普通の映画やドラマを作るよりも
遥かにテクニックのいる作業に
時間を割かれていく。

このバランスが非常に難しいと思う。
原作が人気であればあるほどに
こうじゃないああじゃないという
意見もそれだけ増える。

いっそ原作なんて無視して
オリジナル設定盛り込んじゃおう!
なんてしてしまうともう大批判の嵐
コレジャナイコレジャナイ星人が
湧いてでてくるわけだ。
その点三池崇史のクローズZEROは
オリジナルなのにヤンキー漫画の世界観を
可視化し、原作と違おうが
原作以上に人気の主人公やライバルを
作り上げる功績を成した。
これはとてつもないことだと思う。

作品のファンというものは
実写化においては
一番の敵になる。

特に〝ONE PIECE〟という
日本でも世界でも屈指の
大人気コンテンツともなれば
その実写化には必ず賛否は出るだろう。

僕自身もハリウッド版ONE PIECEを
一気味した際にあぁこのシーンはないのか!
えぇ!ここはこう演出しないのぉ!?と
間違った減点方式で見てしまった。
そうじゃない。
あくまでドラマのONE PIECEは
ドラマという分野において
ONE PIECEを最大限演出してくれている。
アニメーションともコミックとも違う
一人一人生身の人間が動いて喋って
作品の一つになる。
コミックやアニメのONE PIECEと
ドラマのONE PIECEを
同じ目線で見るという見方が間違っている
原作という色眼鏡をかけて見てはいけない。
それではいつまでも実写化は
原作のものまね再現VTRになりさがってしまう。
違うんです
〝ドラマ〟なんです。
ドラマとしてのONE PIECEなんです。

原作を知っている人と原作を知らないで
見る人の満足度が違うのであれば
それは原作が邪魔していますよね
そういう見方をしてはダメです
ドラマONE PIECEとして一つの
ドラマ作品を見ないと。
僕らが見ているのはコスプレVTRじゃない
ハリウッドが本気を出して
作ってくれたドラマ作品なんです。
だからウソップの長い鼻も
サンジのグルグル眉もない。
あくまで人間なんです。
そこが大事なんです。

僕としては最初から最後まで
ハリウッドのエッセンスを組み込んだ
ONE PIECEというドラマは
とても面白いと感じました。
もちろん否定派の人が一定数
いることもわかります。
ですが良いものってのは
必然的に賛否を伴うもんですからね。

とにかくアラバスタ編まで観たい!
最後スモーカーらしき人物を
匂わせていたんだから
作ってくれるよね!?ネトフリさん!!
僕はこのシリーズ最後まで
追いたいなぁと思っています!

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