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マリオが生きている!

世界中で大ヒットを記録している
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」

任天堂が作り出してきたこれまで多くの作品に
お世話になってきた僕が見ないわけがない。

しかしこの手の作品
人気漫画の実写化や
人気ゲームの映画化などは
興行的に大コケするケースも多く
ネガティブに捉えられることもある。
僕自身も最初マリオが映画になると
聞いたときも「おい!大丈夫か!?」
まさかオチで某●●●●●●●の
「いい加減大人になれ」とか言わんよな!?
と一抹の不安があったにもかかわらず
そんなものは杞憂に終わった。
当初の心配なぞイヤッフー!と
簡単にぶっ飛ばしてくれるほどの
痛快な映画でした。

だってマリオが生きてるんですよ。
今までゲームの中のキャラクターとしてしか
認知していなかったマリオに血が通っている。
現実世界にいる。
もうそれだけでワクワクしちゃうんです。

それにゲーム的表現と映画的表現が
バランスよく融合していて
加えてセルフオマージュ的に
かつてのゲーム作品要素や
小ネタが詰まっている。
ドンキーが出たあたりからのバトルの表現や
あ!この構図はあのときのゲームの!!!
なんて自然と笑顔がこぼれたし
感極まって涙がちょちょぎれました。
やはりクリエイティブな会社が作る
作品はクリエイティブに満ちている。
マリオを通して新しい映画の
表現が見出されていて
スピルバーグ監督の同じくゲームを題材とした
レディプレイヤー1を観た時のような
感動がありました。

とにかく映画全編通して楽しい。
それもそのはず。
マリオの生みの親にして数々のヒット作を
世に送り出してきた宮本茂さんたちが制作に
携わっているんだもの。
老若男女国籍を問わずゲームを通して
世界中の人々を楽しませてきた
任天堂だからこそ作り上げられる時間。
こんなにも楽しい映画は他にない。
日頃からプレイヤーにいかに
楽しんでもらえるかという部分に情熱を
注ぎ込んできた任天堂と
制作のイルミネーションが手を組み
映画というスケールでゲームのように
楽しい時間を作る。

子どもたちも楽しい、のみならず
かつて子どもだった大人たちも
あの頃に帰ったように時間を忘れて
夢中になれる。それはこの作品だけが
唯一持てる素晴らしい力だと思う。
それに音楽だ。
マリオ音楽の父、近藤浩治氏が
初代から作り上げてきたBGMが
劇中も多用される。この耳に慣れ親しんだ
音楽が流れるたびに
自然と笑みがこぼれてしまう。
任天堂が歩んだマリオとの歴史を
ふんだんに盛り込み徹頭徹尾
いかに楽しんでもらえるかという点に
創意工夫や情熱を感じた。
これこそが人々を魅了してきた
マリオの原点だなと思いました。

任天堂というマンマミーア!な
会社よ。ありがとう。

シネマンガテレビ・たろちゃん組

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