リーダーのキャパシティーを最優先で。
成果志向の活動をするための基礎3つ目のポイントは「リーダーのキャパシティ(キャパ)」、キャパとは今対応できる余力・許容量や能力のこと。
つまり、「どのくらい時間・能力を注ぐことができるか?余裕あるか?」。
「メンバーで目標が共有され…、失敗を恐れず「試行錯誤&学び」ができる状態」(前記事)が出来るために何が必要か?
鶏と卵の関係で「そういう理想的な対応をする余裕あるんか?」と。
【リーダーのキャパが活動全体のキャパを作る。】
現実の最も大きな制約が「チーム全体のキャパ」、ひらたく言えば「活動全体のマンパワー」。ここは異論がないと思います。
与党系の、保守系の、経済界主導の…だったら財源があって必要な資源(マンパワーも当然)を獲得できるし、政策決定者とのつながりもあるんだろうけども、野党系、普通の社会運動はそんな状況ではない。
では、「チーム全体のキャパを作るものは何か?」
それが「リーダーのキャパでしょう」と。 これは一人のリーダーという意味ではないです。チームでマネジメント出来ているなら、そのチームのキャパということ。
こういう場合、リーダー・事務局長に権限が集中したりして、コアのチームがあっても、それがマネジメントとして機能しきれていないですよね?
「リーダーがカリスマ」「事務局長に権限が集中」「リーダーの経験値が段違いで、リーダーのお伺い無しで意思決定ができない」「事務局長が完璧主義で色々と言うタイプ」「活動の多く・実労がリーダーによる(唯一の有償スタッフ)ので、他の人が意見を遠慮しちゃう」「チーム側のやる気の問題」などなど。
政治活動なんて特に「公職選挙法、政治資金規正法などが関係していて経験者がいないと、”どれが法律的にアウトか?リスクがあるのか?”すらも分からない」ので、仕方ない部分はありますね。
【経験者がいると…】
言うまでもなく、「経験者は絶対いた方がいい」。
経験者は大きく4つの力を持っているから。
■「今後どうなっていく?」etc過去の経験に照らし合わせ、
予見する力
■「現場ではこういう点も注意・準備が必要」etc過去の経験から、
詳細をイメージする力
■過去の経験で培った仲間がいて、
相談できるネットワーク力
■上記によって、心理的余裕ができている/落ち着きがあること
「警察と仲良く、事前の挨拶とか大事だよ」「路上での交通に妨げにならなければテーブルを置いても…」「警察に注意されたら”すみません!”と素直に謝って」「警察に注意されたら”法的根拠のある命令”か”単なるお願い”なのか?冷静に対話するのだ第一だよ」「法律の解釈論と実際のリスク、ちょっと友人に聞いてみようか?」とか。
かつて、僕が40名超メンバーのイベントプロジェクトで副委員長だった時、個性豊かな5人のコアメンバーがいて、僕は「活動経験が一番多い」役だった。 そういう予見が出来て詳細イメージできるスタッフがいると、やっぱり問題を事前に防いだり、活動が安定しやすいから、「目的や成果に向かいやすい」よね。
【リーダーのキャパをあげる唯一の方法。】
『リーダー一人の意思決定を止める』しかない。
既にチーム体制なら『リーダーたちの意思決定を絞る』しかないと思う。
「そりゃ分かっている」と思うので、どう進めるか?ですよね。
その各論は別途記事にさせてください(こちら実践編)
この記事では結論部分
「リーダーほどの経験がなくても権限移譲を進めて
マネジメント側のキャパを増やす。
マネジメント側も、現場の皆と自由な平等な雰囲気な中で、今関わっているメンバーを継続させ経験を蓄積させ…権限移譲してゆく」しかない。
だから
そのためにどうしたらよいか?
という発想で考えることが大事だ、と。
【要注意な経験者。経験者なら誰でも良い訳じゃあ…】
常にマンパワー不足な運動で、やっかいな経験者っていますよね…
「過去の成功体験・経験を押し付ける」「経験量の多さで頼りにされるのをよいことにパワハラ・セクハラな言動」「実労をしないのに偉そうに語る人」「単に話が長い方」「活動の継続自体が目的になっている」「表SNSでのアピールは素敵でファンも多いけど、実労・現場では実は評価がイマイチ…」
もちろん、「活動に経験者は必要・時に有用」だけれども、「誰でも良い訳じゃない」です。
時に「ここまで大きくなったのはリーダーのお陰。それはその通りである一方で、パワハラ気質・意思決定の独占でこれ以上の拡大ができない原因にもなっている」ってよくある話な訳で。
そういう壁を超えてゆく社会運動が、政治活動が増えますように♪
そのためのヒントになればうれしいです~
==【成果を出す政治/社会運動】シリーズ==
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