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幼稚園選びが娘の人生を左右するような錯覚

娘が1才を迎えた途端、幼稚園を強く意識するようになった。

実母の話によると、私が小さかった頃の幼稚園といえば4才〜5才の2年保育が主流だったようで、私も例に漏れず2年間幼稚園に通っている。

私と4つ違いの弟のときには、実母に教育ママなママ友ができたことで、弟は1年早まって3才から5才まで3年間幼稚園に行っている。

それでは、娘はどうしようか。地域のフリーペーパーに掲載されている幼稚園の広告やネットのクチコミを見ると、さらに1年早まって2才から、2才〜5才まで4年間幼稚園に行くこともスタンダードになりつつあるようだ。

なんと、関東圏では1才からの幼稚園も人気を集めているとのことで、選択肢が多い都会になればなるほどパパやママの悩みは尽きないものだと察する。


公園で立ち話をする近所のママの話だと「3才からだと、2才からの持ち上がりの子たちが多くてほとんど枠が無かった。入れるなら2才からのほうが入りやすいと思う」とアドバイスがあった。経験していないのでなんとも言えないが、希望する幼稚園に入園させるというのはさながら保活のようであり、保活をしなかったから育児が少しラクかといえば一筋縄ではいかないなというのが私の今のところの本音だ。


重い腰を上げサイトを開き、「10月説明会、11月願書締め切り」のワードに一瞬冷や汗が出る。まさか、間に合わない?このスレスレのタイミングで締め切りが?私は今まで何をしていたのか?など、ほんの一瞬で様々なことが頭を駆け巡る。

ところがよく見ると「2才児保育の場合」だ。いま1才のわが家は、2021年の10月から願書関係が本格化することになるのだろう。


どこの幼稚園に行こうと、何年行こうと、その後の受験に受かる子は受かるし、落ちる子は落ちるのだろうが、たまたま私も夫もずっと私立で育ったがために 大学までの道筋を考えると幼稚園の頃にがんばることで今後の人生を少しでもスムーズに歩かせてあげたいという身勝手な願いもある。

幼稚園を選ぶというところからすでに親が娘にしてあげられる人生設計がスタートしていると思うと考えすぎて胃痛がしてきそうだ。

自分を追い詰めすぎない程度の情報収集を心がけて、娘にはあくまで楽しみながらおべんきょうしてくれたらなによりだなぁと自分に言い聞かせる私だった。


1年前は「健康で生きてくれたら」とそれだけを願っていたはずが、いや、今でもその本音に変わりはないが、とはいえ少しずつ「おべんきょうしてくれたら」、「あの幼稚園にもし入園できたら」と次々と親のエゴも見え隠れしてくる。

おじゅけんはどんなことをするのだろう。まずはそこから。夫と娘とよく話をしながら進めていきたい。


2020/11/24 こさい たろ


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