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鼓舞すること

不振の時に、あきらめてはいけない。
「ピンチを乗り越えられる」と言うことは、イコール「上昇に転じられる」と言うことだ。
(野村克也「リーダーとして覚えてほしいこと」より)

私が野村克也さんの本「リーダーとして覚えてほしいこと」を読んで、心に残ったフレーズの一つです。

困難な局面を好転するためには、諦めてはいけないんですよ。
かの有名なセリフもあるじゃないですか。

あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・?
(スラムダンク 安西先生の言葉)

人は何かしらの悩みを持っています。その困難を乗り越えることは、簡単な場合もあれば、難しい場合もあります。
でも、諦めてはいけない。
それは常に、私も持ち続けている考え方です。

現に、私と占いをした方が、初めての占いで出た前向きなカードを信じて、途中紆余曲折がありつつ、私がサポートをしつつ、最終的に何十年と考えていた夢を実現された方もいらっしゃいます。
もちろん、その陰でその方がたくさん努力されてらっしゃいました。

この本では、組織の長として、チームを鼓舞する言葉をかけることが重要と説いてらっしゃいます。チームの目の色を変えさせて、チームを浮上させるために勝つための助言をする。
野村監督も、チームがどん底の状況から、鼓舞して優勝に結びつけたエピソードを語られてました。

私自身、昼の仕事でチームを率いる立場になったことがあります。
その場合に、どのようにして自分と一緒に仕事をする人たちに前を向いてもらうかを考えました。
「あれをやれ!」「これをやれ!」では、絶対に人は動きません。
行動内容、目的、達成への道筋を明確にして、相手に伝えることをしました。

具体的には、「資料を作って欲しい。目的は、相手に予算を取ってもらうためだ。ある程度資料を形にするデータは準備している」
こんな形で伝えた記憶があります。

そして相手によって、同じことを指示したとしても、伝わり方が違います。
ざっと説明すれば良い人と、一から十まで説明すべき人が居ます。

その場合、前者の方には最初の説明だけで済ませ、後者の方には別途時間を作って説明を補足しました。少しでもチームとして動いてもらえるように、方法を考えないとダメなのです。
確かに、人に十個お願いしても、十個やってくれることは少ないです。
一個しか返ってこないこともあります。
なので、その人がチームにどのようにして貢献できるようにするかを、リーダーとして考えるべきです。

この話を書いていて、私がパワハラを受けた上司の事を思い出しました。
彼女は、きっと部下だった私のことを、説明が多く必要な人間だと考えてました。
実際にそうでした。
いくつか仕事を渡して、私に出来ることは何かを探して、何とかチームの一員にしようと努力されていました。今はそれも理解していますし、感謝している部分です。

でも、私は動けなくなっていました。
何故なら、私を鼓舞する言葉ではなく、傷つける言葉をかけていたから。私は萎縮して、どんどん空回りして、最後には体が動かなくなってしまいました。
結局私は、この人についていけなくなり、心も壊してしまいました。

本の話に戻りますが、この本は「リーダー論」と言う括りでまとめられているので、余り刺さらないのでは?
そう考える方がいるかも知れませんが、誰かに何かを伝える本質の部分は、同じです。

どのような場面でも、相手を動かすためには心を鼓舞させることが大切。
読んでいて改めて思い返した部分となりました。

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