以前、占いの相談の時に、相談者に言った話を思い出しながら書いてみます。

万人に好かれようとするのは、気持ちとしてはわかります。
でも、100人中100人が好きになることは、ほぼない。

人に好かれる方法は、いくつかあります。
その一つが、尖っている部分を削り取る方法。

例えば、出来るだけ話を聴くことや、当たり障りのない意見を言うこと、周りと同調すること。
このような行動をする事で、周りとの調和は取れるのは事実です。

これは実際に私も実践したことがあります。
何となく歩調を合わせていると、相手には気に入られるようになりますし、輪の中で乱すことはないのです。

その一方で、この行動をすることで、本来の出したい自分が出せなくなると言うジレンマを抱えることになります。

実はこれって、みんなが人付き合いで悩んでいる事なんですよね。

もちろん、相手を尊重することは大切です。
でも、万人に受けるための行動として、尖っているものを削ぐ行動を続けるべきかと言えば、私は違うと思うのです。

日本では自分を出し続けると、叩かれてしまう文化にいつの間になったんだろうかと、嘆く私が居ます。
最近でこそ、ようやくこの風潮はよろしくないと日本人が気付き始めているのは事実なのですが、まだ浸透がしていない段階です。

万人受けを狙って、自分が出せないことが続くのは、非常に勿体ない。
自分を出せない状態が続くのであれば、今の環境は良くないのです。

自分を曲げ続けて、自分を見失うのはよろしくありません。
だから、自分の芯や考えはきちんと持つこと。
そして、それを曲げすぎないこと。
人生、時に曲げる場面もありますが、曲げ過ぎるのは心には毒なのです。

そのために、本当の自分を出せる仕事関係や友人関係、趣味のフィールドを探して、自分を活かせる場所を探すことをやってみましょう。

自分を活かせる場所は、必ず世界のどこかにありますから。

私もかなりいい歳ではありますが、さらに自分を活かせる場所がないか、今も模索しています。
極端な話、別に日本でなくても良いと思うんですよね。

だから、万人受けすると言う考えは、横に置いておきましょう。
必要のない考え方ですよ。