ドミトリイ・夕暮れの給食室と雨のプール/小川洋子 台風の目の中にいるようなゾワゾワがずーっと続いてる感じ



あなたがもし、友達やら同僚に「昨日、何食べたの?」って質問した途端、友達が2時間くらい演説してしまったとしたら( ゚д゚)ハッ!

昨日の起床した時の気分から話が始まって、仕事中の失敗やちょっとした気づき、空の色、印象に残った鳥の声の話を聞かされて、結局昨日何食べたのか教えて貰えなかったらどう思いますか?
しかも、その起床時~鳥の声の話まで、全てつまらない話だとしたらどう?
つーか結局何食べたんだい!ってなりますでしょうか?

自分は、昨日何食べたのか聞かれて、起きたところから説明しようとしたメンタルを解明したくなって、何食べたかなんて、どーでも良くなりそうですけどもw

ドミトリイと夕暮れの給食室と雨のプールでは、そんな喋りすぎる人たちが繰り広げる、誰も死なないホラー映画みたいで面白ってなりました。
読んでる最中、すんごい伊坂幸太郎が頭に出てきました。

夕暮れの給食室と雨のプールに出てくる謎のスーツのお父さんは超能力を持ち、ドミトリイの下宿は別の空間に繋がって、何かがししり展開されるのでは。と

僕は昭和62年生まれで、小さい頃にはPHSやら、ケータイを持っていたので、電報もジブリに登場するファンタジーアイテムですし、便箋手紙に関しても、送ったり、待ったりするって、ちょっとファンタジー。
で、感覚微妙に分かるけど、理解できない、踏み込んだ言い方すると、【いにしえ】という感じですらある。

以上の文章を一言でまとめると⬇

俺にはこの小説合わなかった!
ということになります🥺




さぁ、ここからが本題だ!



合わなかった小説、なんで自分とは合わなかったのか考えるべきで、本を読んでいていちばん楽しいのはここ。ここを考えることだと思うんですよ。
この本はたくさん刷られていますので、これがいい!って人が沢山いる訳で、僕もその人たちと分かち合いたいんですよ!知りたい。

まず、登場人物たちのセリフが異次元すぎて入り込めなかったということ。
具体的には、20代後半の人が気持ち悪さを説明する時に内蔵の部位と部位がどうのこうの言うだろうか
スーツ着たおじさんが給食室を、覗きながら、千匹のエビの皮を剥き、千個の何某、千個の何某と、言うだろうか、と思ってしまい、その思いが邪魔して物語に、入っていけなかったんです。
じゃあ、たろ助山田は、物語にリアリティを求める人間なのか?って、聞かれれば、そんなことなくて。

SF好きですし、現代ファンタジーも好きです。

ただ、セリフにはなにか凄い違和感を感じたんですよねぇ。セリフがなんか浮いているように感じたという感じたというか。小川洋子さんの狙いが、セリフ浮きぼらせる事が目的なら、僕はまんまとって感じですけども。

わかんなくなってきました。

浮きぼらせる って言葉も正しいのかすらわかんなくなってきました。
文章が上手い、や、文章がキレイって言葉がありますが、文字だけで勝負する世界だから、何度も読ませるような違和感って大事な要素なのかもしれないですね。だからわざわざ、凄い長い説明するようなセリフを盛り込んでいるのかもですね🤔
確かに、普通に日常でするような会話に出てくるセリフに差し替えたらなにも残らないサラサラした日記になってしまいそう。

結論。何も意味もない文字の集合体を並べて、何か考えさせる事ができる作家さんってやっぱすげぇや

文字の1文字1文字ってただの形じゃないですか。
それを組み合わせただけで物語にするって意味が分からない凄い行為なんですよ!この気持ち誰かに伝わらないかな?笑
物書きの人ほんっと尊敬してます。
また、いつか機会があったら小川洋子の作品にふれてみたいと思います。
あざました!



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