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そもそも子どもが「楽しい」と思うのはどんな時?

 こんにちは,umenoです.
 「楽しい」ってどんなことか,言語化したことはありますか?気持ちのことですし,人それぞれだと思います.ただ,子どもたちには楽しみながらいろいろなことを覚えたり,できるようになってほしいと,皆さん思っているはずです.だからこそ,どんな遊びが,どんな学習方法が楽しいんだろう,そしてどう提供していったらいいんだろうと日々悩まれている方も多いと思います.そこで今回は,私が子どもと接しながら意識している,「楽しいを引き出すコツ」についてお話していきたいと思います.幼児期や学齢期のお子さんを持つ親御さん,教育者や療育関係の先生方にとって少しでも参考になれば幸いです.

1)    楽しいは,能動性,はっきりしたフィードバック,成功率が関係している


 結論として,子どもは自分から「能動的に動くような課題」で,「はっきりしたフィードバック」があり,「成功率が8割」くらいのものが楽しいと思いやすい印象があります.

2)    まず子どもの分析をしましょう


 毎回私の記事で言うことですが,まず「分析」をしてください.そこで,「子どもの運動能力」,「どんな情報をキャッチしやすいのか」,「興味関心の幅はどうか」といったことは最低限分析しましょう.

3)    分析が終わったら,物理的な環境とゲームルールの調整をして実践


 簡単に言うと,簡単すぎても,難しすぎてもダメなんです.ちょっと簡単だけどもミスることもあるという設定から始めることがコツです.使うものは何か,立ち位置はどうするか,何点先取にするか,そもそも対戦型にするか協力達成型にするかなど,細かく考えていきます.次にこういったことを踏まえ実例を紹介します.

4)    輪入れゲームの例


 輪投げですが,ただ投げるだけでは面白くないのでどう考えていくかみていきましょう.
①    お子さんの分析:姿勢は安定していてバランスをとるのも上手,ただ少し不器用さがあるので輪を投げるところが心配,ことばで楽しむよりも目で情報をとることが得意,運動に特段つよい興味は無いが誘えばやってくれる.対戦型の方が好きそう.
②    設定:的は複数にして入りやすくする,1回に5本投げてもらい3回戦行う,立つ位置はおとなと子どもで分ける,待っている間は座って判定をする役目を持ってもらう.
③    難易度の調整:運動面で難易度を上げるなら,不安定なところから投げてもらう,距離を大人と一緒にするなど.認知面で難易度を上げるなら,輪の数を増やして数えることや,足し算・引き算の負荷を上げる,といったことが考えられます.

5)    まとめ


 これは一例ですが,個人的には「難易度の上手な調整」がポイントかと思います.子どもの反応を見ながら,大人もリアクションを大きめにしていくと,お互い楽しみながら上手になっていくかなと思います.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.

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