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考察『さみしい夜にはペンを持て』・イジメに抗う方法

この本の主人公はいじめられてる
大人は助けてくれないと思っている

主人公は中学生
イジメは小、中、高といつだってあるけど
その中で中学でのイジメられてる立ち位置からこの本はスタートする

イジメに抗う方法

とても残念なお知らせだが
今の教育の仕組みで
イジメゼロなどということは無理だ
イジメは起きる

もちろんイジメた方が悪い
悪いのだけれど、
お前が悪いのだ!と断じて
イジメが止むくらいなら誰も苦労してない

どうしたらいいのか
きっと日本中の、世界中の多くの人が
どうしたらいいか考えてる

この本は1つ、どうにか戦うひとつの
ここの大きな武器を提供してくれるので
イジメの渦中にあろうとなかろうと
是非、手に取って読んでもらいたい

本書は中学生向けだが
大人にも相当役立つ本です

大人のイジメとは何か

イジメは何も子供の世界の話でなく
大人にだってある

もしも、あなたがトイレに入ってる最中に
水を上からかけられたり
物を盗まれたり
足をひっかけられたり
それは立派な事件なので
躊躇せずに警察に相談いただきたい

では、なんとなく
挨拶されないなんてのはどうだろうか

ある日は挨拶されて
ある日は挨拶がないなら
それはたまたま声が小さかったり
たまたま自分の耳が遠いのかもしれない

数日前まで挨拶してくれてた人が
何故かしかめっ面で嫌な顔をして
全く挨拶してくれなかったとしよう
それはイジメなのだろうか

それとも、急に挨拶しない主義に変わったのかもしれない
(ちなみに吾輩はあまり挨拶したくない派)

ある日はにこやかだけど
ある日は機嫌が悪そうかもしれない
そんなことは誰にでもある

あなただって毎日元気な日もあれば
たまに具合の悪い日もあって
笑顔のひとつも捻り出せないくらい
無理してる日もあるだろう

それはイジメだろうか
いや、イジメではない

毎回情報共有してくれてた人が
ある時から情報共有してくれなくなった
それはイジメなのだろうか
それも微妙だ
よく見たら、忘れてるだけっぽい気がする

概ね、賛成意見しか言わなかった人が
ある時から常に反対意見しか言わなくなる
それはイジメだろうか
いや、議題によって意見が合わないことなどそんなのはよくあることだ

ほんの些細な、空気の移り変わりに
どう自分は反応する?
どこがおかしい気がする時
どう接したらいいのか

大人のそれはイジメというより
信頼をどう損なったかにある
いったい自分は何をしたのだろう

信頼残高というのは
信頼を積み上げる時間の長さより
あっという間になくなって
むしろ借金が膨らむばかりだ

でも、信頼を失ったのが原因なのだろうか

いつだってどこにだって
どう考えてもこちらに非がないのに
足をかけてコケさせようとする人は
どこかから発生する

理由はよくわからないが
あなたがなんの非もないのに
ターゲットにされることもあるだろう

そうしたらこれはもう
イジメというか
その業務妨害をどう駒を進めて
戦い抜くか、頭を捻らねばならない

ペンを持て!それは剣であり盾である

周囲も凍るほどの冷たい言葉の刃や
爆撃のような怒号も
針のむしろのようなチクチクした攻撃も
一切咎められない職場もあるし
もちろん、即刻処分が下される場合もある

どうなるかはもう、それはその職場の過去事例や現在の空気から察してください…

忘れてはならないが
自分が被害者になることもあるが
身を守るための行動の結果
切り取られ方によっては加害者にもなるし
いやもっと、無自覚に加害者になることもある

あるいは、自覚的であっても
その切り付けるナイフの手を止められないかもしれない

きっかけが何であれ
人を傷つけるのは恐ろしく甘美なものだ
抗えない

例え社内の9割の人に好かれてそうな
印象の良い人物ですら
一度スイッチが入ると
もう二度と立ち直れないんじゃないかと思うくらい、言葉で人を殴りつけることがある

(でも安心してほしい
だいたいそうゆうのは上層部にも
人事部にも見抜かれてるし
被害者は、あなただけではない)

もう一度言うが
被害者が自分だと思うだけでなく
加害者になるのは自分であるということも
心に深く留め置いて欲しい

ではここからは、本編を元に
イジメに抗う方法を分解していく


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