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ビタミンC~皮膚からとるか口からとるか~~腸活ラボマガジンVol.4~

こんにちは、やまだです。
今回は、美容に絞ったテーマで記事を書きたいと思います。
ビタミンC、化合物名はアスコルビン酸は、自らが酸化されることで抗酸化作用を発揮する物質としてアンチエイジングにおいて大切です。皮膚に関する効能だけでも以下のようにたくさんあります。
1.ニキビ跡のケア:メラニンの合成阻害とメラニンの還元、血行促進でニキビ跡のシミの予防やシミを薄くする働きがあります。
2.毛穴ケア:皮脂の酸化を防ぎ、毛穴の黒ずみ防止に役立ちます。また、コラーゲンの合成促進により、たるんだ毛穴が肌内部から持ち上がるのできめの細かい毛穴になります。
3.シミ・くすみケア:メラニンの合成阻害とメラニンの還元、新陳代謝促進により、シミの排出が早まります。
4.シワ予防:肌の弾力にコラーゲンは必須ですが、コラーゲンの合成促進にビタミンCは欠かせません。また、コラーゲンの活性酸素によるダメージを修復します。

そこで気になるのが、日ごろレモンやみかんなどのフルーツ、ビタミンCのサプリメントなど食品として摂取するのがよいか、もしくはビタミンCを含む美容液などを用いるのが効果的かということです。
どういった目的で摂取するかで最適な方法は変わってくるかもしれませんが、今回は美容目的で使用する場合について考察したいと思います。

大きく分けてビタミンCの摂り方は、2つあります。
1.経口摂取:サプリメントやフルーツ、野菜を摂る方法
2.経皮摂取:皮膚に化粧品を用いて塗る経皮摂取や美容クリニックなどでのイオン導入など。

そもそもビタミンCは、化合物名としては、アスコルビン酸といいます。
ビタミンCが抗酸化作用を発揮するのは、自身が酸化されることによります。ヒトは、常に酸素をエネルギーとして使い、日々酸化というものを使って生きているわけです。つまり、生きているものの宿命ですね。老化=酸化ということです。
酸化還元反応を高校で習った人も多いかと思います。酸化は、ざっくりいうと酸素と結合すると酸化であり、水素を失っても酸化です。さらに本質的にいうと、酸化還元は電子の授受です。つまり、電子を失うと酸化であり、受け取ると還元です。ビタミンCは、下記のように自分が電子を失い、他のタンパク質や脂質、抗酸化物質(ビタミンEなど)もしくは活性酸素種(ROS)に電子を受け渡すことで抗酸化力を発揮します。

ビタミンC(アスコルビン酸)の酸化還元の流れ:https://vc-research.info/wisdom/w_31.html

体の中では、臓器のgあたりで一番ビタミンCを消費しているのは、
1位:副腎
2位:小脳
3位:大脳
となっています。副腎では、ストレスホルモンであるコルチゾールなど様々なホルモンを作り出しており、その働きを維持するためにビタミンCやビタミンB群が必要です。
小脳や大脳では、同様にエネルギーを作り出しますが、その際に活性酸素がたくさん生じるので、その除去にビタミンCが必要というわけです。
そして、皮膚についても、gあたりではかなりの量を使います。
厚生労働省の定める「日本人の食事摂取基準」では、一日のビタミンCの推奨量は100 mgですが、上記で述べたコラーゲンの合成などの働きの他ストレスや激しい運動、アルコール摂取、免疫力の維持にも多くのビタミンCが必要であり、風邪などにかかるとさらにその必要量は増大します。
そして、アンチエイジングや美容という目的として考えると、2000~3000 mgは必要です。なので厚生労働省の食事摂取基準は、美容などの目的として作られてはいないということを覚えておきましょう。
ですが、1000 mg以上一度に摂取すると、体外に排出されますのでそれ以上は小分けにして摂取しましょう(また、普段ビタミンCをあまりとらないひとが空腹時にいきなり1000 mgをサプリなどで摂取すると、下痢になることもあります)。
また、経口摂取した場合にビタミンCが本当に皮膚に到達するのかという疑問があるかと思いますが、それに関する研究もあります。
こちらはクラシエフーズさんの研究になりますが、ビタミンCを経口摂取したあとに指先や皮膚(頬)でのビタミンC濃度が上昇していることが報告されています。

クラシエフーズ(株)https://www.kracie.co.jp/release/pdf/090305_gijyutsu_vc.pdf



ビタミンCは、単体で摂ると○○〇?

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