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真冬のふもとっぱら マイナス12℃の備忘録

下書きに保存されたまま放置されていた昨年の記事を投稿しておく。
記事内の内容は2020/12/11あたりの話



真冬にキャンプをしてきた。たまたま予約が取れたふもとっぱら。

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キャンプ場の聖地とも呼ばれているけど、本当に聖地だったので備忘録として書いておく。

再度訪れる時、荷物の量とかを参考にするために。

個人的にはあってよかった持ち物
・薪30~35kg
・シュラフ(最低ダウン1200g)
・コットンのポンチョ
・温かい靴
・温かい手袋
・ヒートテックタイツ、シャツ、インナーダウン

防寒はとにかく大事。眠れないというか死の恐怖を味わう(友人は防寒が足りず一睡も出来なかった)

薪はあまりにも多過ぎやろって思ったけど、当日の夕方にはしんどくなってきたし、夜と翌日朝を乗り切るためにはこれくらい必要だったと思う。

到着したのは14時頃、ふもとっぱらは9時前には入場できるが同行する友人との都合で遅めになった。
コロナ禍もあってか入場制限がありふもとっぱらとしてはあり得ないぐらい人がいなかった。快適極まりない。

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必要なもの全ての設営を済ませてあたりを散策すると、冬なだけあってか池は凍っていたし広大な敷地を散歩するのはちょっとした運動になっていい。きっと通常のふもとっぱらだったら他人のテントサイトを眺めに徘徊するやつみたいになっていたと思う。

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散策も終わりぼちぼち夕食の準備でもと思い始めたあたりで日が傾き気温がぐっと落ちてきた。
手持ちの温度計は2℃くらいだったが体感温度ではこのあたりでマイナスはいってんじゃないかと思っていた。

普段のキャンプと圧倒的に違うのは火起こし。とにかく火が付かない。
マッチやライターくらいだと僕の知識ではまず無理。
諦めて大量の着火剤とガスバーナーを使用して無理矢理火をつけた。
薪グリルLサイズの大きめ焚き火台にゴツゴツ薪を乗っけてゴウゴウと焚き火をすると大分温まった。

ついでにその焚き火で調理をするために五徳と鉄板を乗せステーキ肉を焼いた。
その後はアルミホイルの使い捨て鍋に具材を入れ味噌ベースの鍋つゆを入れ味噌鍋を作った。
友人との共通見解は「味噌がコッテリしていて重い。次は醤油ベースにしよう」だった。

夕食も終わり19~20:00あたりだった。ただ焚き火を眺めながら延々と話をしていた。
話題が尽きないというのもあるが私が話題をあえて深めてみたり簡単に哲学してみるのが楽しいタイプなので付き合ってもらっていた。
実に印象的なのが、このときどんな会話していたのかが全く思い出せないということ。たわいのない会話とはきっとこういうものをいうんだと思う。

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もう一つ印象的なことがあった。この時点で手持ちの温度計がエラーを吐き出して動かなくなった。
気温が下がりすぎたということだ。
耐用温度をチェックしてはいなかったが、それほどか、と驚いた。

焚き火をしながらただボーッと過ごすと俗世から離れた感覚になる。
地球上のどこでもないような、ここだけ、みたいな気分になる。
飛んでくる火の粉にうっかりポーチを溶かされながら心地よさだけはあった。


ただ寒い。とにかく寒い。皮膚を露出していればすぐに感覚がなくなっていく。裏起毛の防寒靴がなければ凍傷にでもなりそうだった。
トイレに行く時は焚き火という頼もしい味方がいなくなるわけでそれはそれはきつい。手を洗う時は苦行。

焚き火は生命線とばかりに薪を投入し続けることしばし、寝ることになった。
熾火が完全に消えたのを確認した後、友人は車内で電気毛布やダウン、アルミの保温シートなんかにくるまって寝ることにした(それでも寒くて起きた)
僕はインナーダウンをまといながらダウン1200gの寝袋で寝た。足下が少し冷えたがダウンジャケットを足下にかけたら問題なかった。
寝る前にウェザーニュースアプリを開き現在地付近の気温を調べたら「マイナス12℃」と表示された。
予報ではたしかマイナス5℃だったはずだが。

テント自体は安物、というかテントどころか全て安物な環境だったけど案外いけた。
ガチ勢の人には怒られるんだけど、防寒面ではバックアップをいくつか用意していたので許して欲しい。

やはりキャンプは冬がいい、冬というか寒い時期がいい。
焚き火のありがたさが沁みる。温かい食べ物飲み物がうまい。

来年はいくらか落ち着いて人数制限は解除されるだろうけど、もう一度いきたいな。

そんな感じのふもとっぱら体験記

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