読書メモ 「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」
言葉=音という物理現象が、脳のイメージを引き起こす力を持っているという話。
そういえば、匂いが記憶を呼び起こす現象については有名だもんね。脳の担当領域が近いという理屈だったか。
それが、言葉・音が特定のイメージを想起させる効果があったとしてもおかしくはないよなあと思う。
この本で紹介される法則については、なんら実証実験が行われたわけではなく、ものすごく主観的なイメージに沿っているように思うが、まあ少なくとも日本人的な感覚に拠れば、あるていどの共感はできた。
例)トマトジュースのメーカーによるイメージ
キリン → さっぱり
カゴメ → あまい
デルモンテ → しっかり
音によるイメージの法則
K音 = キレ、かたさ、強さ、乾き、緊張、スピード
T音 = かたさ、強さ、粘性、充実、確かな手応え
S音 = さわやか、すべり、空気、スピード、風
H音 = ぬくもり、リラックス、未来、広さ
N音 = いやし、密着、粘性、ナイーブ、私的
M音 = 柔らか、丸さ、女性、母、まろやか、甘い、遅い
R音 = 理知、リズム、冷たさ、重さ
B、G、D、Z、K、T = 男子が好きな音。ガンダム。
X、W音 = 前の音の効果を補強する。スースー → すやすや。
感想
結論。科学ではない。
けど、サンリオ、サンスター、サンライクなどの女子向けで成功したメーカーが、男子向けグッズで失敗する、みたいな話はちょっと面白かった。
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