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食品ロスと「農業の多様化」

こんにちは!tastEATの伊東です!

今回は、自分達が実際に農地の現場に行ったり、農家さんとのお話を通じて分かった、リアルな現実その考察をしたいと思います!

1.生産地での食品ロスの主なケース

自分達が学んだ中で、農地で食品ロスが発生するケースは以下が挙げられます。

規格外野菜
大量生産大量消費の現実

2-1.規格外野菜

現在、市場に出回るほとんどの野菜には規格が適用されており、等級(品質、形)と階級(サイズ、重量)に分けられ、包装方法まで細かにそろえられて出荷されています。
私たちがスーパーなどで見かける野菜は、ほとんどがA級品で、傷や腐敗がなく清浄な野菜であることはもちろん、その形状や全長など、事細かに定められた規格をクリアしたものばかり。

また、スーパーに届ける際には、形が整っていないとダンボールに入れられる量が物理的に少なくなってしまいます。そのため、配送をするのに、野菜の形によって廃棄しなければいけないケースがあります。

農家さんによっては、規格外野菜は直売所や飲食店等で裁けている農家さんもいますが、一方で、普通に廃棄してしまっている農家さんもいるというのが現状です。

もし、規格外野菜を加工して販売しようとする場合、加工する工場と契約すると、要求された量よりも多めに栽培することになったり、また、加工するための機械にも、扱える形や大きさの規格があり、結局弾かれる野菜は発生することになります。

では、解決策は🌈・・・・・


規格外野菜を売りたいなら、スーパーや市場の流通とは別に異なる、独自の販売経路が必要。
例えば、飲食店に農家さんが直接軽トラックで届けたり、直売所がそれに当たります。
廃棄している農家さんのケースには、独自の販売経路(システム)を提供する必要があるのです。

⇒既存のシステムとは別の、柔軟なシステムの多様化

加工する場合には・・・・
→収穫量に応じて柔軟に対応でき、扱える型に囚われないサービスが必要。

納品量と受け口の多様化


2-2. 大量生産大量消費の現実

今日まで、単一作物での大量生産大量消費が主流で、要求量絶対に納品しないといけないため、その量よりも必ず多めに栽培する必要があります。
どのくらい収穫できるのかは不確定なため、多めに栽培し、残った分は廃棄されてしまいます。

また、豊作によって、廃棄される野菜が出るのは、価格調整のため。
豊作なら値段は安くなり、不作なら値段は高くなり、価格は、天候や環境に左右され、変動しやすくなっています。

では、解決策は🌈・・・・・


もしも、畑にある分だけ消費者が必要な分だけ、販売することができたら、フードロスは減らせます。
例えば、野菜が畑にあるだけ売り、畑の野菜が売り切れたら、その時点で販売しなくていいようにするようなシステム。
その都度の栽培量に応じた、柔軟な受け口。

⇒決まった納品量に囚われない、柔軟な栽培量の多様化

天候不良の影響を受けないためには・・・・

単一作物に縛られずに、多種に作物を栽培することができれば、天候に左右されにくくなり、適材適所の作物を作り、1年を通して収穫・販売できます。
多種に栽培しても利益が得られるようなシステムやサービスがあれば、単一作物に縛られず、選択肢を増やせます。

栽培作物と販売方法の多様化


3.農地での食品ロスを減らすには

自分達の今までのアクションを通してわかったことは、
農業における食品ロスをなくすには、既存のシステム体系に囚われない、柔軟なシステムが必要だということです。

そして、今までの販売の仕方とは異なる、多様な選択肢やサービスを作ることで、農業のあり方を抜本的に考え直し、農業を活性化させることができると考えています。

もっといろんな農業のカタチがあってもいいと思うんです!
生産者側にとっても、消費者側にとっても、もっといろんな選択肢を作っていく必要があると感じています。
農地での食品ロスを減らすには、
「農業の多様化」が今後の鍵🔑となると思います!🌈🌈🌈

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

tastEAT 伊東

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