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『映画大好きポンポさん』:2021、日本

 ニャリウッドのペーターゼンフィルムでは、若手女優のミスティアが主演する夏の映画をコルベット監督が撮影していた。それは水着姿のミスティアが、巨大ダコと戦う内容だった。制作アシスタントのジーンは勉強のため、現場を見学して気になることをノートに書き留めた。
 プロデューサーのポンポさんは、分かりやすいB級映画ばかりを手掛けていた。ジーンが「B級映画が好きなんですか?」と尋ねると、彼女は「いいや、別にこだわってないよ」と否定した。

 ポンポさんはジーンに、「今回は夏映画だし、海と水着、ミスティアの綺麗な体をみんなに見てもらいたいなあって。極論、映画って女優を魅力的に撮れれば、それでOKでしょ」と話す。さらに彼女は、「それにさ、泣かす映画で感動させるより、おバカ映画で感動させた方がカッコいいでしょ」と述べた。
 その翌日は、コルベットの次の企画のオーディションだった。寝坊したジーンは、慌ててバスに乗り込む。ナタリーという少女が水たまりを踏んで跳ねる姿を目撃した彼は、「いい絵だ」と感じた。

 ジーンは遅刻してスタジオに到着し、出演者のオーディションに来ていたナタリーとすれ違った。ポンポさんはナタリーについて、「演技にもなっていなかった」と評した。ジーンはオーディションに参加させてもらえず、コルベット監督の新作映画の試写会に参加した。
 彼は「くだらない映画なのに面白い」と感心するが、ポンポさんは不満を覚えている様子だった。試写会には、ポンポさんの祖父である巨匠のペーターゼンも来ていた。彼はジーンが何本も見て来た大物監督だが、既に引退していた。

 引退したペーターゼンのコネクションを受け継いだのがポンポさんだが、それだけでなく映画の才能も持ち合わせている「銀幕の申し子」だとジーンは思っている。ジーンはペーターゼンに「いい映画を撮る秘訣ってあるんでしょうか」と質問し、「正解なんて無いが、現場は生き物だからな。絵に対する感覚を磨いておいた方がいいな」と助言された。
 「君は自分で映画を撮りたいのかね」と問われて、ジーンは「いや、そんな。無理です」と慌てて否定した。するとペーターゼンは、「何を卑屈になっておる。君はポンポの眼鏡に適った男だろ。ポンポがそばに置くのなら、能力があるということだ」と述べた。

 ペーターゼンはポンポさんから、コルベット監督の新作映画『MARINE』の予告映像を作るよう指示された。とりあえず15秒スポットCMを作るよう告げたポンポさんは、「15秒CMは一番多くの人の目に触れるから、出来栄えが売り上げに繋がる。全スタッフの生活を背負う気持ちで作ってほしい」と注文した。
 作業に取り掛かったジーンは、あえて結果を見せず次のシーンを想像させる内容に仕上げることに決めた。彼は作業に向き合っている間に楽しくなり、売り上げやスタッフの生活など、どうでも良くなった。

 ジーンの完成させたCMを見たコルベットはOKを出し、ポンポさんは30秒スポットとウェブ用CMも任せた。ジーンはポンポさんに、なぜ自分を採用したのかと訊く。するとポンポさんは、ダントツで目に光が無かったからだと答える。
 他の若い人は「光り輝く青春を謳歌してきました」という目をしていたが、ポンポさんは「幸福は創造の敵」と考えていた。彼女はジーンが社会不適合の目をしていると評し、だから期待していると告げた。

 ジーンが映画『ニュー・シネマ・パラダイス』を見るために試写室を貸してほしいと頼むと、ポンポさんは「それ、嫌い。内容はいいけど長い」と顔をしかめた。彼女は両親が多忙で、ペーターゼンに育てられた。
 しかし祖父の映画鑑賞に幼少期から付き合わされ、長時間の作品は辛かった。だからポンポさんにとって90分以下の作品は、砂漠のオアシスだった。それだけでなく、「2時間以上の集中を観客に求めるのは、現代の娯楽として優しくない」とも彼女は考えていた。

 翌日、ジーンが出勤すると机の上にポンポさんが書いた新作映画『MEISTER』の台本が置いてあり、「読んでなさい」とメモが添えられていた。朝食から戻ったポンポさんは、込み入った感想を要求した。
 『MEISTER』の主な登場人物は、わずか2人だけ。才能溢れる音楽家のダルベールは、高慢だが世間知らずな老人。そんな彼が出会うのが、好奇心旺盛な少年と繊細な少女の2つの顔を見せる女の子のリリー。普段のペーターゼンフィルムからは考えられないような内容で、ジーンは心を奪われた。

 ポンポさんはダルベール役に、伝説の俳優であるマーティン・ブラドックを起用すると決めていた。10年前から実質的に引退状態だが、彼の復帰作にするとポンポさんは話す。そしてリリー役には、新人のナタリーを抜擢した。彼女はナタリーに指示して、髪をショートカットにさせていた。
 ポンポさんは当て書きだと言い、「オーディションで初めて見た時に、一瞬だけ光が見えた。それを再現するために書いた脚本だ」と説明した。ジーンはポンポさんから監督に指名され、激しく驚いた。

 ナタリーは交通誘導員のバイトで稼ぎながら、女優を目指してオーディションを受けていた。しかしコルベットのオーディションで30連敗となり、落ち込む自分を必死で元気付けた。そんな中、直感を信じたポンポさんに抜擢され、いきなりの主演デビューが決まったのだ。
 ナタリーが演技未経験でレッスンは2週間に1度だと知ったポンポさんは、今すぐにバイトを辞めてミスティアの付き人になるよう命じる。さらに彼女は、ミスティアの家で暮らし、同じレッスンやトレーニングを受けて観察するよう指示した。ナタリーは演技のレッスンを受け、次第に上達していった。

 『MEISTER』のパーティーが開かれ、ジーンとナタリーも緊張しながら出席した。コルベットはジーンに、「誰か1人、その映画を一番見てもらいたい誰かのために作ればいいんだ」と助言した。マーティンはミスティアではなく新人のナタリーがヒロインと知り、ガッカリした様子を見せた。
 ナタリーは「私じゃ力不足なんだ」と落ち込み、ジーンに相談する。するとジーンは、「僕も不安だらけで、逃げたくなる。だけど、もうここ以外に逃げ場所なんてどこにも無くて。映画を撮るか、死ぬか、どっちかしか無いんだ。だから命を懸けて監督をするんだ」とナタリーに語った。

 ナタリーはジーンに退屈で何も無い町で生まれ育ったことを語り、「映画だけが夢見る心を満たしてくれたの」と言う。ジーンは彼女に、「ポンポさんに選ばれたってことは、ヒロインの魅力があるってことだよ。それに僕も、リリーの役は君しかいないと思ったから、安心して撮らせてください」と告げた。
 ジーンたちは飛行機に搭乗し、ロケ地のスイスへ向かった。同じ機内には、ニャリウッド銀行の行員であるアラン・ガードナーが乗っていた。彼は同行の上司から、大事な大口契約だからミスをするなと釘を刺された。緊張で何度もトイレに行った彼はジーンとすれ違い、どこかで見たことがあると感じた。

 ジーンはスイスで撮影を開始し、ガラリと変わったマーディンと紛れも無いリリーになったナタリーに驚いた。高原でリリーがダルベールを連れ出すシーンの準備をしていると、ヤギ小屋の屋根が落ちるトラブルが報告された。
 オオカミに食べられてヤギの数が減ってしまい、思っていたシーンの撮影は難しくなった。ちょうど霧が出て来ると、ジーンはアイデアを思い付いた。彼はスモークを焚いて、ヤギの数が多いように見せ掛ける演出テクニックを使った。

 夜、豪雨で雷鳴が轟くと、ジーンは脚本に無いシーンの撮影を提案した。大雨の中でダルベールがリリーに尻を叩かれ、壊れたヤギ小屋の屋根を修繕するシーンだ。
 マーティンが「ダルベールが屋根から落ちる」という無様なシーンを提案すると、ポンポさんとナタリーも自分のアイデアを出した。他のスタッフも次々にアイデアを出し、脚本に無いシーンが撮影された。空が晴れて虹が出たので、ジーンは急いでカメラを回した。

 リリーがダルベールの前で歌う見せ場の撮影が終わると、ポンポはオーケストラの準備のためにニャリウッドへ戻ることにした。彼女はジーンに、「この作品、間違いなくニャカデミー賞獲っちゃうぜ」と自信を見せた。
 街での撮影シーンを目撃したアランは、ジーンが高校時代の同級生だと思い出した。彼はジーンに声を掛け、カフェに移動した。ジーンは大手銀行の勤務だと知って「凄い」と感心するが、アランは「クソみたいな所さ」と吐き捨てた。

 その2時間前、アランは商談相手がゴルフ嫌いだと知らずに失敗し、上司に謝罪した。上司は「やる気があるなら相手のことを調べるのは当然でしょ。努力しねえで成果を上げられると思ってんのか」と、厳しい言葉を浴びせた。
 アランはジーンに、辞めようかと思っていると明かす。彼はジーンに、「元々、やりたいことなんか無いんだ。昔から大抵のことは上手くやれたし。でも、現実はそう甘くないよな。だから結局、何も掴めないままだ」と漏らした。

 撮影はクランクアップを迎え、ジーンは自ら72時間のフィルムの編集に取り掛かる。彼は意気込んで作業を続けるが、このままだと2時間を超えてしまうと気付いて焦る。ジーンはポンポに相談しようとするが、新作のロケハンでオーストラリアに行っていた。
 ジーンは最初から作業をやり直すが、どうしても90分以内に収まらない。ペーターゼンが資料室に入って行くのを目撃したジーンが後を追うと、彼は古いフィルムを整理していた。

 ジーンはペーターゼンに、どれも大事に思えてシーンを切りたくないので悩んでいると話した。彼はペーターゼンから「映画は誰のためにあると思う?」と質問され、「観客のためですかね」と答えた。するとペーターゼンは、「では君は、どうして映画が好きになったんだね。君は映画の中に、自分を見つけたんじゃないのかね」と語る。
 彼はジーンに、「君の映画に、君はいるかね。それが見つかったら、後は君のアリアを作品に込めればいい」と助言した。

 改めてフィルムをチェックしたジーンは、苦悩するダルベールが自分自身だと気付いた。2週間後、ポンポさんが帰国すると、彼はシーンが足りないので追加撮影させてほしいと頼む。そのためにはチームを再び集める必要があるが、もう他の映画に携わっている。全員に頭を下げてスケジュールを調整し、お金を支払う必要がある。
 ポンポさんが「それでも追加撮影をしたいと言うの?」と訊くと、ジーンは「僕には映画しかありません」と土下座した。「何とかしてみましょう」と言うポンポさんの顔は、とても嬉しそうだった。

 アランは上司に辞職を切り出そうとするが、『MEISTER』に融資する話が来ていることを知る。編集作業が試写会に間に合わず、契約違反でスポンサーが降りたのだ。上司は断ろうとしていたが、アランは自分に担当させてほしいと頼んだ。
 ジーンはポンポさんに頼んで、追加撮影用の脚本も書いてもらった。アランはポンポさんと会い、融資案件を通すための計画を説明した。「全てを失う覚悟はある?」という問い掛けにアランがうなずくと、ポンポさんは「ようこそ、夢と狂気の世界へ」と告げた。

 アランはプレゼンに向けて深夜まで仕事を続け、上司から「下手すりゃクビだぞ」と忠告される。それでもアランが懸命に仕事をしていると、上司は手伝ってくれた。
 翌日、アランはニャリウッド銀行の幹部たちへのプレゼンで、『MEISTER』への融資を提案した。幹部たちが冷たく却下しようとすると、アランは出演者やスタッフのコメント映像を見せる。彼は熱い言葉で融資の必要性を訴えるが、幹部からは「根拠が足りない。数字で説得しろ」と要求される…。

 監督は平尾隆之、原作は杉谷庄吾【人間プラモ】『映画大好きポンポさん』(MFCジーン ピクシブシリーズ / KADOKAWA刊)、製作は菊池剛&青柳昌行&小西啓行&勝股英夫&黒田康太&國枝信吾&五十嵐淳之、プロデューサーは新井孝介&森井巧&兼岩元子&岩瀬智彦&向井地基起&長谷川嘉範、キャラクターデザインは足立慎吾、作画監督は加藤やすひさ&友岡新平&大杉尚広&矢吹智美、演出は居村健治、監督助手は三宅寛治、3DCG監督は髙橋将人、撮影監督は星名工&魚山真志、色彩設計は千葉絵美、美術設定・美術監督は宮本美羽、編集は今井剛、制作プロデューサーは松尾亮一郎、音響監督は平尾隆之、音楽は松隈ケンタ、オープニングテーマ『Dance On Fire』は新妻聖子、主題歌『窓を開けて』はCIEL。

 声の出演は清水尋也、小原好美、大谷凜香、加隈亜衣、大塚明夫、木島隆一、小山力也、坂巻学、小形満、宇垣秀成、高橋伸也、清水彩香、谷育子、永野善一、大林隆介、野水伊織、杉山里穂、ゆきのさつき、川田祐、桑元謙輔、松岡洋平、今給黎剛、金田智紀、渡辺哲平、野崎あき子、田中那実、飯田ヒカル、菱川花菜、中田譲治、満部禾楽、大庭すず。

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 アニメーション制作会社「プロダクション・グッドブック」に所属するデザイナーの人間プラモが、「杉谷庄吾」名義で手掛けた同名漫画を基にした長編アニメーション映画。監督&脚本&絵コンテ&音響監督は、『桜の温度』『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』の平尾隆之。
 ジーンを清水尋也、ポンポさんを小原好美、ナタリーを大谷凜香、ミスティアを加隈亜衣、マーティンを大塚明夫、アランを木島隆一、上司を小山力也、コルベットを坂巻学、ペーターゼンを小形満が担当している。

 これは、夢を叶える物語だ。ジーンは映画が大好きだが、自信が無いので「自分になんて撮れない」と思っている。ポンポさんの圧倒的な才能に圧倒され、「それに比べて自分は」と劣等感に打ちのめされる。人間を勝ち組と負け組に分類するならば、ジーンは間違いなく負け組の人生を歩んできた男だ。
 ポンポさんも彼を、「社会に居場所が無い、追い詰められた目をしていた」と評している。だが、彼女は「満たされた人生を送っている人間は物の見方が浅くなる。クリエーターの資格は無い」と考えており、「現実から逃げた人間は、自分の中に居場所を作る。それがクリエーターとしての潜在能力になる」とジーンを高く評価する。

 ジーンはスポットCMを任されてOKを貰い、少しだけ自信が持てるようになる。『MEISTER』の監督に抜擢されると狼狽するが、「映画が好きだ」という思いを武器にして全力でぶつかっていく。自分でアイデアを出したり、天候の変化に対応して新たなシーンを撮影したりする。
 彼は監督として、立派に仕事を務め上げる。そんなジーンはアランと再会した時、「今のお前は目が輝いている」と告げられる。かつて追い詰められた目をしていたジーンは、映画を撮ることによって大きく変化したのだ。

 ジーンだけでなく、ナタリーも自分の夢を叶える。彼女もジーンとタイプは違うが、満たされない人生を送っていた。役者を目指して田舎から出て来たが、オーディションには全く受からずにバイトばかりの日々だった。「演技にもなっていなかった」と評するぐらいで、演技が下手だったからだ。だが、ポンポさんは演技と別の部分で光る物を感じ、レッスンを積ませる。
 彼女に必要だったのは、ちゃんとした練習を積める環境だった。才能はあったのだ。だからレッスンを積んで、芝居の能力が上達する。ジーンにもナタリーにも、映画しか無いのだ。そこにしか、自分の居場所は無いのだ。

 ジーンとナタリーは、ずっと目指していた夢を叶えた。そんな2人だけでなく、別の形で「夢を叶える物語」の登場人物になる人物がいる。それがアランだ。彼はジーンやナタリーと違って、学生時代から勝ち組人生を歩んでいた。何でも器用に上手くやって来て、大手銀行のエリート行員になった。だが、彼の人生は空っぽだった。叶えたい夢など、何も無かった。
 そんな彼はジーンと再会し、改めて「自分には何も残っていなかった」と感じる。しかし『MEISTER』の製作が行き詰まっていることを知った彼は、自分に何が出来るのか考え、「夢を叶えたい人の手助けをする」という目的を見出すのだ。

 編集作業で悩んでいたジーンはペーターゼンの助言を受け、ダルベールに自分を重ね合わせる。全てを音楽に捧げて来たダルベールに、「私から音楽を取ったら何も残らない」と苦悩するダルベールに、「これは自分だ」と感じる。そして、無様でも諦めずにアリアを演奏しようとするダルベールのように、土下座して追加撮影を頼む。
 彼はパーティーでコルベットから「その映画を一番見てもらいたい誰かのために作ればいいんだ」と助言された時、きっとポンポさんのことが頭に浮かんだはずだ。しかし終盤、彼は気付くのだ。何かを信じたいから映画館にやって来る全ての人に、この映画を見てもらいたいのだと。

 これは自己肯定感の低い人間、劣等感を抱えている人間が、「自分にも出来ることがあるんだ」と感じる物語だ。ただし、ただ単に甘くて優しいだけの作品ではない。ポンポさんがアランに「ようこそ、夢と狂気の世界へ」と言うシーンがあるが、これは夢を叶える物語であると同時に、狂気に落ちる物語でもある。
 15秒スポットCMを任されたジーンは、ポンポさんに「出来栄えが売り上げに繋がる。全スタッフの生活を背負う気持ちで作ってほしい」と注文される。しかし彼は作業に向き合っている間に楽しくなり、売り上げやスタッフの生活など、どうでも良くなる。これも、一種の狂気だ。

 終盤、ジーンは過労で倒れるが、病院を抜け出して編集作業を続ける。彼が追加撮影を求めたのは、「夢を叶えるために切り捨てた物が決定的に足りない」と感じたからだ。ダルベールは家族を犠牲にして音楽を選び、孤独と引き換えに最高のアリアを手に入れた。
 だから、追加撮影でジーンは、ダルベールが妻から最後通牒を突き付けられるシーンを撮る。そしてジーンはダルベールと同様、夢を叶えるために他の物を捨てようと決めた。だから病院を抜け出し、命懸けで編集に取り組むのだ。

 ジーンは編集を続ける中で、「生きることは選択の連続だ。1つを選択したら、それ以外は切らなくちゃいけない。だから、会話を切れ。友情を切れ。家族を切れ。生活を切れ」と口にする。それは表面的には、もちろん編集に対する発言だ。だが、それは「ただ1つ残った物を諦めないために、他の物を切り捨てる」という、映画製作に対するジーンの覚悟でもあるのだ。
 業界の裏側を見せるお仕事映画ではあるが、リアリティーは全く無い。しかし、そんなことは、どうでもいい。大切なのは、内面のリアリティーなのだ。

(観賞日:2023年1月1日)

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