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うちの中華は黄金料理

中華料理に黄金を加えると、一層美味しそうに思える。

金箔じゃダメだ。世の中、黄金なんだ。

一人暮らしをしていると、食べるものに飽きてくる。

コンビニで飯を買うにしても
西友でお惣菜を買うにしても
いつか飽きが来てしまうのだ。

セブンイレブンの親子丼とか、
西友のお惣菜のチキン南蛮みたいなやつとか。美味しいけど。

かといって、自炊をするとしても
毎日手の込んだ自炊をする時間はないのが本音。

だから、随分前から、飽きについては許容するようにしている。

論点は、如何に素早く美味しく栄養補給が出来るか。

そこで、中華のすゝめ。

野菜どん、ジュー、肉どん、ジュー、調味料どん、ジュー。

完成。素早い。

青椒肉絲が僕の中のNo.1中華として君臨し続けている。

回鍋肉も良いんだが、沢山食べると味が濃いのと、
キャベツしか入れないのが難点。具材は忠実に選ぶ。

青椒肉絲にはピーマンと筍が入っている。

ピーマンと筍は皮剥きがない。時短満点。
一菜一根。栄養満点。

肉を除き、ピーマンと筍は火の通りが早い。
オイスターソースを含めた秘伝のタレと絡めて、
暫く中華鍋を振るっていると勝手に完成する。爆速栄養満点。

論点は、如何に素早く美味しく栄養補給が出来るか

これを日本にいた際は、週に何回か食べていた。

今の住んでいる国では、ピーマンがパプリカっぽくて、
味は落ちるが、相変わらず頻度は高い。

食べている最中に気づいたことがある。
この艶。光輝いてやがる。

だから、ウチの青椒肉絲は「黄金の青椒肉絲」と名づけている。

たまに他の駐在員の人達とお会いすることがある。
家族連れが多く、よく食事はどうしているか心配される。

「黄金の青椒肉絲ばかり食べています。」

初めは、偏食家のヤバいやつと思われたに違いない。

ただ1年間どこでも「黄金の青椒肉絲」と言い続けると、
ブレない偏食家として社外から認められ始めてきた。
ブランディングである。経済効果はゼロ。

黄金を連呼しているうちに、自身の料理に求める論点が変わってきた。

今の論点は、如何に艶やかに黄金出来るか。

いつかタイの仏様ぐらい艶やかな料理を作れるようになりたい

最近は、黄金の炒飯の開発をしている。

炒飯における黄金とは何か?
そんな哲学めいたことを考えながら、
油加減やね。とリアリティな独り言を言う。未だ開発途中だ。

僕は言いたい。黄金を加えると、より一層料理が美味しく聞こえてくる。

黄金の炒飯
黄金の酢豚
黄金の小籠包
黄金の天津飯

もう洋風でもいいや。

黄金のハンバーグ
黄金のローストビーフ。

まずは、自身の料理に黄金を付け加えることをお勧めしたい。

今日は、黄金の◯○だよ。

野菜嫌いのお子さんも食の細いパートナーも興味を持って、
一口齧り付いてくれるはずだ。料理の黄金要素は後回しだ。

突っ込まれた際の返しだけは、各個人でシナリオを作ってほしい。

僕はいつか自身の黄金料理のフルコースが完成したら、
黄金レストランを開きたいと思う。黄金のシェフと名乗ろう。

とんだ阿呆だな。完食。

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