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詩 いわきの海

夕暮れなかに僕は溺れる
夕焼け空に夏が訪れ時雨れる
第二の故郷よいわきの海よ
猛る日本海を九州男児が宥める
汚の付いた染物質を君と見ている
この風もあの大海もいつもの微睡みのまま
嗚呼 諸悪の根源は震災か人災か
嗚呼 日本人よ賢き美しき詩人の民よ
弁明の余地などない被害者の遠吠え
抗議文は砂浜に打ち寄せる波に消える
我々は友であり父母であり子でありたい
あの日々は忘れない饗宴なる美酒と桃園の誓い
だのにだのに無力に佇みのうのうと息る
矛盾と絶望と希望なる妻の手を握り旅人は彷徨う
夕暮れが夜を迎え地球は月光を海に照す
宇宙は曇りだというのにどうゆうことなんでしょう

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