#148 宿舎の電気事情
海外案件の立ち上げで
現地の生活拠点になる
宿舎整備を行っています。
そこは首都から
150kmほど離れた地方都市。
宿舎にできそうな物件を見つけたのですが、
そこは新しく建物を作ったばかりで、
電気や水道の整備から
始める必要があります。
■
宿舎を構える都市の
電気事情はあまり良くなく
電気使用量の増える夕方には
毎日のように停電があります。
非常用の発電機を備えて
乗り切るしかなさそうです。
そして何故か宿舎の内側の壁に
公共用電力のメーターが2台あるのですが、
そのうち1台は隣の家のもの。
「何で隣のメーターが家の中にあるんだ?」
と家のオーナーに聞くと
「へへへ」
とはぐらかされてしまいました。
どうも隣の住人と何やら揉めている様子。
電気メーターは通常プリペイドです。
電力会社で電気料金を支払って
数桁のコードを教えてもらい
それを電気メーターに入力するのが一般的。
ところが、その隣人のメーターは
ネット上で課金できるとのこと。
課金の度に家の中に隣人に
入られる必要はなく、
「だから、問題ない」
と家のオーナーは言うのですが、
「他に解決すべき問題があるだろう」
と思ってしまいます。
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また、既に設置されている
電気メーターの容量が小さく、
容量の大きいメーターを依頼したところ、
変圧器の位置か電線が足りなかったのか、
宿舎の隣の隣の家の前の電柱に
電気メーターが設置されました。
「そうきたか~」と苦笑いするしかありません。
そこから新たに電線を宿舎に引き込むか
改めてメーターの設置場所変更を依頼するか
新たな問題の発生です。
■
何事も、三歩進んで二歩下がる。
そして、たまに三歩進んで四歩下がる。
日本の常識は、海外の非常識。
「これが普通だろう」と考えていることを
面白いように裏切ってくれます。
「常識を疑うところからビジネスチャンスが生まれる」
と言われますが、
海外はビジネスチャンスの宝庫かもしれません。
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