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常識と非常識とは


「非常識だな」「これって常識じゃないのか」
など、傷つく言葉を言われた経験はこれまでにありますでしょうか。
私はあります。

ただ、そこで自分を卑下されている方はちょっと待ってください。
果たして常識とは、非常識とは何なのでしょうか。
この機会に一緒に考えてみませんか?

【常識とは18歳までに身につけた先入観のコレクションである。】
これはアインシュタインの名言です。
では、社会一般の常識とは何なのでしょうか。
これは私の私見ですが、常識とは、
「世の中の流れに左右される、かなり不確定な多人数の価値観」
であると考えています。

少し例を出してみましょう。

・昔の常識
①子供は殴って当たり前。殴ることで指導をする
②男性は仕事(平日は夜まで、土日は接待)。女性は家事育児
③タバコと飲酒はどこでも(仕事中など)、いつでも(運転中など)OK
④上の命令は絶対

今これらをやったら、社会的に抹殺されますよね。
今の常識だったら、下記のようになるのではないでしょうか。

①子供は殴ってはいけない。話し合うか多様性を認める
②男性も女性、仕事と家事は協力して行う
③飲酒は仕事の時間外で飲みたい人は飲んでよいが強要は禁止
 タバコは喫煙スペースでなら吸っても良いが、吸わない人の休憩時間を余計に取っている場合、吸わない人にも同じ分の休憩時間を設けるなどの対策を取る必要がある
④命令や否定をすると、場合によっては○○ハラスメントに該当し、罰せられる恐れがある

さて、どうでしょうか。
常識って時代と共に変化していますよね。
それも、規制する方向で新しい常識が決まっている気がします。

一個人でも同じです。
その人がこれまで生きてきた、受けてきた、教育されてきた内容・背景でその人の常識や価値観も形成されています。

では、一旦冒頭に戻りますが、卑下されている方は、そのままで良いのでしょうか。
もちろん、自分が正しく、周りが100%間違っているとは言っていません。
冷静に、客観的に考えて自分が間違っていたら非を認め謝りましょう。

しかし、明らかに相手がおかしいと感じたら、話し合うことを提案します。
感情的にならず、事実だけを述べてみましょう。
自分の考え方や価値観が伝われば、相手の考え方や価値観も更に見えてくるかもしれません。
そうなると、今後同じ場面で言われなくなる可能性もありますし、注意すべきポイントが見えてくるので、ミスを減らることができる可能性もあります。

私は、腹を割って話し合うことで、家庭の家事分担や仕事の進め方など、状況を良い方向に改善することができました。

常識と非常識という言葉でくくるのではなく、価値観としてお互いに認め、話し合うことで状況を変えられないか、是非試してみてください。

参考資料
・NHK もっとアインシュタイン:100分de名著

・TORAY 「常識」と「非常識」の狭間

・日経BOOKPLUS そもそも「常識」とは何か? 経営戦略8つの落とし穴

・愛媛産業保健総合支援センター 『常識』の正体


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