フォローしませんか?
シェア
伊上 申
2023年4月18日 07:52
チャプター1「…頼む! 俺はアイツに復讐がしたい…!」少年はそう言う。あてがわれたソファに腰掛けながら膝に顔がつきそうになるくらい、頭を下げている。真っ黒な学生服を着込んでいるのとまだ幼い顔立ちから少年が中学生である事は容易に想像できた。「顔を上げてくださいな」助手なのだろうか、まるで女優のような女性が少年の前に紅茶の入ったティーカップをテーブルに置いた。「…何で『復讐』したい?」