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母はCEO〜長期経営計画〜

周りから子育ての質問をよく受けるのですが、
いつも「どこから?」と思います。
子育ては積み重ね。24時間365日を18年ほど。
そこには、特効薬も10の魔法の言葉もありません。
一進一退、ひたすら積み重ねるしかないのです。

そこで、経営計画が必要になります。
短期、中期、長期、それぞれの計画をしっかり立て、
共に子育てをするパートナーともビジョンを共有して、
その目標に向かって、ブレずにやる事が必要になります。

場当たり的な、その場限りの対応では子どもは混乱してしまう、と以前書きました。そうではなく、経営計画に則り、子どもの成長や資質に合わせて、18年間を存分に使って、社会に出るまでに必要な事を、ドンピシャのタイミングで伝えて行く事が、最善の子育てになります。

例えば「仲良く」を例に取りましょう。
幼稚園で「友達みんなと仲良く遊びなさい」小学校で「クラス全員が仲良く一致団結して」と言われますが、そんなの現実的ではないのにお題目だけ唱えてます。もし仲良く見えているならば、誰かがうまく合わせて、調整しているはずです。大人でも苦手な人はいますが、大人だから仲良くやれてるだけです。仲良くするためには、スキルやテクニックがいるのです。
「仲良くするとは?」を年次に合わせて、丁寧に教えていく必要があるし、それが子育てなのです。

幼稚園ならば、まだ人の好き嫌いも発達していないので、以前も書いたように、悪口を言わず、良い点をみる。仲良く出来ない場面は、その起きている事態の収拾で大抵は解決します。幼稚園児に悪人はいない、みんな良い子、起きた事象だけに問題がある、と教える。
これが中高生になると、実際に悪意も人間性も出て来る訳ですから、皆んなと「仲良く」ではなく、軋轢を生まず、何となくバランスを取って、空気を読んで立ち回るスキルとテクニックを教える必要性が出てきます。イジメられやすい部分や行動に気づき、TPOに合わせて、本音と建前も覚えて、そうやって段階を踏んで、一つずつ社会性を学ぶのです。
すると大人になる頃には、仕事は仕事、と割り切って人間関係をうまくいく術を身につけられているのですね。
単純に「仲良く」という理想論だけを唱え続けると、身につく訳ではありません。

自分の子がどんな個性を持ち、どんな大人になって欲しいか、どんな困難に立ち向かう強さを持たなくてはいけないか、その未来を見据えて、長期的スパンでやっていくのです。

大丈夫、即効性も魔法の呪文もない代わりに、
時間だけはあります。
ゆっくりボチボチ丁寧に積み重ねていけば、必ず成功すると分かっている投資なのですから。



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