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最近摂取した作品たち—5月編【羊たちの沈黙】【ラストナイト・イン・ソーホー】ほか

シリーズ第二回。5月に何を鑑賞したのか。それをまとめて紹介するコーナーです。
サムネのジンあるじゃないですか。これまじで美味しかった。柑橘の香りがするんですよ。本当に。
プレゼント待ってます🎁

最近真面目な研究内容ばかりの記事だったのでここいらで自分の畑に戻ってこようと思います。

今月はあんまり見ませんでしたね。基本移動中にサブスクで見る派の人も多いのでしょう。私もそれをするときはするのですが、どうしてもおうちでパソコンとテレビを繋いで大きな画面で鑑賞したいっていう思いが勝っちゃってそうする気になれなかったですね。
さて、書きましょうか。

今月の作品一覧

ドラマ

晩酌の流儀
(ゆっけさんとはまた違う酒テロドラマです。これ見て初めて金麦買いました。はまりそう。)

アニメ


理系が恋に落ちたので証明してみた。(先月から引き続きの鑑賞です)

映画


ラストナイト・イン・ソーホー
羊たちの沈黙

舞台


劇団グラスホップ「バッドエンドを抱きしめて」
劇団Lacrimosa「3RDEYE~自動運転車の中の死体~」チームSF

舞台映像


ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな
ラヂオの時間

4月が豊富だったもんで、今月はあんまり見れてないですね。
その分たくさん執筆したり本を読んだりしていた印象です。あとはキリンの稽古ですね。それが忙しく余裕がなかった5月です。
だけどねえ、昔見てずっとサントラ探してたのに見つからなかった作品があったんですけど、インスタのリールでその映画の紹介動画が流れてきて現地タイトルを発見。それで調べたらサントラ出てきたんです!
それずっと聞いてて、余裕が出来たら映画見ようって思ってます。
最後にこの先見たい作品ピックアップでも載せましょうか。

さて、ピックアップと参りましょう。
例のごとく作品の中身に触れているのでネタバレしてます。嫌なら見ないこと!






作品ピックアップ

羊たちの沈黙


【ジャンル】外国映画
【年】1991
【監督】Jonathan Demme
【あらすじ】”アカデミー賞主要5部門独占受賞。映画史に刻まれるサイコ・スリラーの金字塔!女性を誘拐し、皮を剥いで殺害する連続殺人事件の捜査を任命されたFBI訓練生のクラリス。彼女に与えられた任務は9人の患者を惨殺し食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め、心理的な面から犯人に迫ることだった。レクター博士は捜査に協力する代償に、彼女自身の過去を語らせる。息詰まる心理戦の果てに導き出された答えとは――?”

所感
先月の犬神家に続き、これまた言わずと知れた名作でしたね。
聞いたことはあるものの見たことはなかったこの作品ですが、遂に見ました。会話シーンと後半の緊張感がすごかったですね。
それで最後家の中で戦うやないですか。そこのシーンが「見えない目撃者」っていう映画にすごく似てましてね。
盲目の女性捜査官が最後に猟奇殺人者の家に入って、人質を発見するが「私は犯人を捜す。必ず戻ってくるから大人しくしていて」と言って家の中を捜索するのですよ。それでその捜査官は目が見えないですからずっと暗闇じゃないですか。でも犯人は暗さに慣れて目が見えてるんですね。んで犯人が彼女を狙って発砲しようとすると、音が聞こえてその捜査官が犯人を撃ち抜き解決なのです。めちゃ似てません?そこがダブっちゃってなんだか初見感がなかったのが惜しい感じがしました。ちなみにこの「見えない目撃者」っていう映画もなかなかスリルがあってハードで、話もシュッとしてるので面白いです。あと吉岡里帆さんの盲目の演技が素晴らしいです。ぜひご覧ください。


いや、ついでだから「見えない目撃者」も紹介しとくか。


見えない目撃者


【ジャンル】サスペンス、ドラマ
【監督】森淳一
【年】2019
【主演】吉岡里帆、高杉真宙、大倉孝二
【あらすじ】警察官として将来を有望視されながら、自らの過失による事故で視力も大切な弟も失ってしまった浜中なつめ。3年が経過するも、なつめは盲導犬のパルを相棒に、未だ失意の中で暮らしていた。そんなある夜に遭遇した、車の接触事故。 なつめは慌てて立ち去る車の中から助けを求める少女の声を耳にするが、盲目に加え3年前の一件で精神も不安定な彼女の訴えは警察には聞き入れてもらえない。捜査が打ち切られるも、視覚以外の人並み外れた感覚、警察学校で培った判断力、持ち前の洞察力から誘拐事件だと確信するなつめは、スケボーで車と接触した高校生の国崎春馬を探し出して、協力を申し出る。

所感
こーれは面白かったですよ。本当に。手に汗握るとはまさにこのこと。話も面白かったですしおすすめです。ネトフリで見られるようです。私も久々に見たい。
ちなみにこれ韓国で作られたものを日本でリメイクしてるんですね。そっちは見たことがないですが、どう変わっているのかぜひ見たいところ。
あ、そうだ。これねえ、グロいところはグロいんですよ。スプラッターされた遺体が出てきたりね。苦手な人はご注意を。だけど面白いですよ。



ラストナイト・イン・ソーホー

【ジャンル】サスペンス、ホラー、ドラマ、外国映画
【監督】エドガー・ライト
【年】2021
【あらすじ】エロイーズはデザイン学校に入学し、ソーホー地区で一人暮らしを始めたアパートで眠りにつくと、夢の中で60年代のソーホーにいた。そこで歌手を夢見るサンディと出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。夢の中の体験が現実にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズは、タイムリープを繰り返していく。だがある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。その日から現実で謎の亡霊が現れ、徐々に精神を蝕まれる。そんな中、サンディを殺した殺人鬼が現代にも生きている可能性に気づき、たった一人で事件の真相を追いかけるのだが・・・

所感
ストーリーはシンプルだし、なんならご都合主義感が目立つところもあったが、それでもなお面白かった。
極彩色の映像美。毒々しいほど眩いネオンの明かりが美しかった。暗い展開、恐ろしいシーンではそれらとの対比がこれでもかとなされ、より一層の恐ろしさを与えている。
そして裏のテーマ。ショービジネスの裏側、性搾取の悪循環。
夢を追う若い女性が舞台に立つために、自分を売る。いや、売るように強いられる。その悪しき構造の産物。それがこの物語の主軸である。そうした問題は現代にも無いとは言い切れないだろう。枕営業、芸能界での性的搾取。男女関係なく、夢を追うものは犠牲なるのが世の常か。
そんなことを考えた。
しかしこれはあくまで映画であり、エンターテインメント性は抜群である。主軸とエロイーズのストーリーを絡ませ、ラストはさっぱり爽やかにまとめあげる。途中の暗さを知っているからこそ、ラストの爽やかさには救われる。すごく好きな映画でしたね。


劇団Lacrimosa「3RDEYE~自動運転車の中の死体~」


【あらすじ】
2110年、大阪。
AI技術、アンドロイド技術の発達により”0.1秒監視社会”と揶揄されている。
多くの雇用がアンドロイドの導入により減少。
人々の生活を苦しめている。
警察もその波を受けて、制度は大きく変わった。
一人の警察に一体の有能なアンドロイドが追随し、リミット内に事件を解決するバディ制度が普及されていた。
東京から赴任してきた刑事、東出の元に合流するアンドロイドRA
今回の事件は東京から大阪にたどり着いた一名に遺体、西口金吾の事件である。
捜査線上に浮かび上がる関係者達。
妻のシキミ、ビジネスパートナーの南川、元同僚の北王子、事件解決のリミットは40時間。
犯人は誰なのか、そして東出の前に現れる謎の男の正体とは・・・

【作・演出】徳丸一円
【上演期間】2023年5月26日~28日
※ダブルキャストでチーム Science Fictionとチーム Cyber Punkの2チーム。
私チームSFを鑑賞。

所感
渋くどっしりした人間観察ドラマ、という印象でした。
客席
予約の窓口を分けていた、というのもあったのでしょうが、SNSで更新される残席情報を見るに、▲や×が多かったので満席なんだろう、良い席とるぞ、早く行くぞ、と思って珍しく15分前到着したんですが、e-plus席がめちゃくちゃ空いててもったいないなと思った。

囲み舞台
囲みは合宿とか高校の時にやったことがあるからわかるのだが、通常の対面舞台よりも客席との距離が近いし、すべての角度から見られているという緊張感がやばい。まあやってりゃ慣れるのですが、それでも最初出ていくとき、「えっ、人多くない?めちゃ自分見られてる」と若干動揺する。
だが常に誰かが誰かに背中を向けている状態だし、席によってはストレスを感じる人もきっといる。私もそうである。だから必ず一つの場所にとどまるな、背中をずっと1方向に向け続けるな!という意識で演出する。場所によって見方が変わる醍醐味もあるので、どの席に座った人でも満足できるような設計にしたいのだ。だからこそ、今回2面にしてあった必要はあったのかと感じた。
まあ劇場の構造上出はけが1か所しかないので仕方がないのだが。それに立体感を見ている側に抱かせるという意味では有用であったのか。なるほど。しかし誰かが言っていたように2面には不向きな演出が多かったように思ったな。正面をとらえにくく、横から眺める、という構造が多かったのでそれが惜しかった。正面から見たかったのです。


内容
すごく渋くて、皆さんが出す雰囲気が良かった印象です。多くは語らず、またストレートな言葉も使わず、そこからほんのり滲むものをこちらに感じさせようとする、そんな芝居を浴びました。
哀愁、悲哀、虚無、やるせなさ、戻らない過去、過ち、懺悔。
無機質な存在がいるからこそ、すべて人間の業で片づけるにはハードだった内容が和らいだのかもしれない。そこがせめての救いだったのだろうかと感じた。後味の切なさマシマシ。
人間だからこそ感じるそれら。見終わって泣きたくなりました。
あとカーテンコール時に皆さんがにこやかにしてらしたのがほっこりポイント。仲睦まじそうで見ていて心温まりました。
もう一つのチームも見たくなりましたね。どう印象が、雰囲気が、後味が変わるのか。
けれど去年内閣でご一緒した谷屋さん、学園座後輩笠崎君、拝見したいと思っていた多くの俳優さん女優さんを見られたので満足度高いです。
見に行けてよかった。
ありがとうございました。



ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな



【あらすじ】「一度開いた幕は何があっても途中で降ろしてはいけない」
舞台人の鉄則が流れるノンストップ・コメディの傑作。
【作・演出】三谷幸喜

所感
大好きな作品です。舞台下手袖で繰り広げられるてんやわんやの大騒動。

役者が小道具を間違えて持って行った!どうすり替える!?
スピーカーが壊れた!皆で音を出す!?
スタッフが来ない!どうする!?

毎回舞台でこんなこと起こってたらたまらんよと思う反面、こういう場に居合わせて一緒に乗り切りたいとも思ってしまう。
本当に大好きです。もう何回見たかわからない。
舞台人だったらきっと笑いどころがたくさん。そうでなくてもコメディ作品として十二分に楽しめる。そんな作品です。
どうぞご鑑賞ください。



6月はありがたいことに芝居漬けになりそうなんです。
私大阪で芝居やってますので、もしどんな人間なんだろうと興味を持っていただけたらどうぞ会いにきてください!


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