【12/13追記】「がん」と「治療」を知る**

遺伝性の血液疾患「鎌状赤血球貧血症」に対応するゲノム編集技術を利用した世界初の治療が、米国で承認されたようです。

がんの治療で実施されているゲノム医療は、まだ「検査」に過ぎません。いつか「編集」という治療までできるようになると、がんに罹患しなくなる時代もやってくると期待したいです。


書籍のご紹介です。(12/14発売)

国立がん研究センター編の新刊になります。

現在の「がん治療」を正確に理解できる一冊になっていると思われます。リンク先から概要のご確認と試し読みができます。遺伝子パネル検査や臨床試験にも言及されています。発売後は、院内図書館や情報センターなどにも蔵書されるはずですので、お時間があるときに覗いてみてください。

臨床医が考える「がんとは何か」(第1章)、手術でがんを取り除く(第4章)、放射線でがんをたたく(第5章)はとても参考になると思われます。他の章は、読み始めると肩透かしにあう見出しが散見されました。がんゲノム医療&臨床試験はサイトや動画より基本的な内容です。コンパニオン診断との相違は丁寧に記載されていて非常に分かりやすかったです!結論としては、患者さん用のガイドライン(解説書)をお持ちでない方向けです【12/13追記】

なお、前作の『「がん」はなぜできるのか』は、「がん自体」に焦点が当てられていました。
2018年発売ということで、光免疫療法や抗体薬物複合体、遺伝子パネル検査などが保険適用になる前、免疫チェックポイント阻害薬が登場し始めた頃の書籍です。しかし、患者さんやご家族でもなかなか理解が難しい「再発と転移」の理解には特におすすめ!という記憶があります。


学会のご紹介です。(1/22締切)

日本臨床腫瘍学会の学術集会が、2024年2月22日(木)から24日まで三日間開催されます。それに合わせる形で、患者・家族、一般の方々にむけた特別プログラム「ペイシェント・アドボケイト・プログラム(PAP)」も同期間開催されます。

・参加費:千円
・締切:2024年1月22日(月)正午まで
※締切までにお申込みをされると、後日オンデマンドでの聴講(3月1日〜29日)も可能です。

なお、WEB参加ではなく、現地に乗り込みたい方には「旅費助成」(トラベルグラント)もあります。お住まいの地域によって、助成金額は異なります。トラベルグラントには、課題もあります!

・会場:名古屋国際会議場
・締切:2023年12月11日(月)午前9時まで
※もっと早くお知らせするべきでした。。

※自費で現地参加は可能です。

イメージとしては『ジャパンキャンサーフォーラム』『血液がんフォーラム』ですが、今回のPAPについては、がん種別の講演はありません。

「ランチョン」セミナーという聞き慣れない言葉もありますが、お昼を食べながら聴講できる気軽なセミナーです。現地では、セミナー協賛の製薬会社による豪華な!?お弁当も支給されると思われます。

↑過去の『ジャパンキャンサーフォーラム』『血液がんフォーラム』をまとめたチャンネルです。

さいごに

ハードルの高さとしては、
患者・市民パネル>トラベルグラント@PAP>WEB・オンライン@PAP>新刊
の順だと思われます。

ぜひ、ご検討ください!


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