派閥?グループ?に所属すると面倒臭いこと極まりない
例え話。
あるレストラン。昔からハンバーガーをウリにしてきた。
ここ数年、売上も落ちてきて閉鎖も考えなければならなくなってきている。
どうにかして客足の回復、客単価の向上を図れないかレストラン職員皆で考えていた。
料理長が、カレーをウリにしてみてはどうかと意見を出した。
昔はハンバーガーでよかったが、作る手間・食べ残し・原価・回転、そしてなによりハンバーガーに次いで数が出ており、ほぼ食べ残しがないことを理由に、ウリの転換をしたいということだった。
しかし、創業当時から接客の責任者をしているフロアリーダーが、うちはハンバーガーをウリにしているレストランだから、これを変えることは断じてできない、と反対をした。
厨房派とフロア派の対立が始まった。
料理長から折衷案として、スパイシーハンバーガーの提案が出た。
昨今のカレーブーム、カレー風味にすることでの食欲増進とこれによる食べ残しを減らせることなどからの提案だった。
フロア派の中には実は中立の職員もおり、スパイシーハンバーガーには賛成したいと思っているが、フロアリーダーから、料理長の案を認めることは許さないと言われていた。
フロアリーダーは自分の派閥だと自認しているようだ。
辞めるわけにもいかないことから、フロアリーダーの言うがままに、料理長から出る案にはすべて反対をせざるを得なかった。
結果的に、議論はするが結論出ず、という時間だけが流れ、お店を閉めることになった。
課題や問題点の解決のため、議論を行うのだが、いつしか議論することが目的にすり替わり、仕事をした気になる人がいる。
そして、奇妙な仲間意識によって、派閥形成になり、議論をするなかで自らの意見を述べることもなく、ただ派閥の長の意見に従うだけ。
少なくとも、派閥の中で自由に意見を言えるならいいが、力あるものによる言論統制で、議論のための意見すら言えなくなってしまう。
これは、地方自治体や国会でも同じことが起きている。
と、誰かが言っていた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?