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season5 5話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

5.『再戦、激流料理人』


 翌日、セルクルタウンのジムにお菓子のお礼を伝え、まいど・さんどで朝ごはんを食べた後カラフシティへの道をミライドンでひた走るヨーコ&ぴっかりさん。
 カラフシティについてさっそくジムへ。

「おはようございまーす」
「ヘイラッシャイ! カラフジムへようこそお!」

 すぐに挨拶してくれるハイダイ。ヨーコを見るなりびっくり。

「ってウオーッ!? なんだお前さんだったかい! 別のお客さんと勘違いしとった!」
「あ、トップの名代で来ました。この前チャンピオンランクになったもんで」
「ほう! そうかいそうかい! オモダカ嬢の計らいかい! ついこの間バッジ集めとったお前さんが、もうチャンピオンランクとはなあ!」

 ハイダイいっそう目を丸くし、優しく微笑んで、

「まるで出世魚ポケモン! ピチピチ進化で大漁だい! そんな出世頭じきじきにオイラを見極めに来てくれるとはなあ!」
「いえいえ、すごいのは相棒達ですけえ……」
「さあて、ジムリーダー足りえるか、オイラとひと勝負いっとくかい? こちとら評価されるのは、レストラン経営で慣れっこだからな」
「はい、お願いします!」
「よっしゃ! おじさんについてきな!」



 ということでバトルコート。今日も町の人達で大盛り上がり。

「お前さんがワカメを競ってくれてから、うちのワカメ料理は大人気! あのときはありがとうなあ! さすが、チャンピオンの器だい!」
「いえこちらこそ、勉強になりました」

 ヨーコ、ペコリ。

「いやはや、こういう仕事してるといろんな人間に会うんだなあ」

 ハイダイ、位置につきながら、

「お前さんみたいに勢いよく流れる者もいれば、停滞しよどむ者もおる」

 ヨーコを振り返り、

「年食った大人は後者を望みがちだが、オイラにゃあちょおっと退屈だい」

 ハイダイ、真剣な顔つきになり、

「……川は流れ海となり、雲へのぼりまた雨となる。千変万化の激流ハイダイ! その身をもって測ってみてくれい!」

 ハイダイ、ミガルーサ出す!

「素材そのままとくと味わえ。これが本当のハイダイだい!」
「参ります! ぴっかりさん!」

 ぴっかりさん登場! アクアジェットからのアクアカッターを器用にかわし、エレキボールを急所あててワンパン!

「お見事!」
「ピッカチュ!」

 まあこんなもんよとどや顔ぴっかりさん。

「さっすがお前さんの相棒だ! だが流れはこっからだい!」

 ハイダイ、2体目ウミトリオ!

「流されんようがんばります!」

 が、さっそくふいうちで近づかれじだんだで効果抜群! 代わりにまひにしてかみなりパンチ。トリプルダイブとの打ち合いの末、ワンパン! でも特性:ぬめぬめで動けなくなる。

「ありがとう、ぴっかりさん」

 ここで交代。3体目ペリッパー対まんじゅう。ペリッパーの特性:あめふらしで雨がふってくる。
 さっそくなみのりくらうが、まんじゅうの特性:ちょすいで助かる。器用に泳いでがんせきふうじで効果抜群、素早さを下げたがそこまでじゃない。ぼうふうくらうが落下と共にどくづき! 着地と同時にまたまたぼうふう! ギリギリまで接近しどくづき急所にあてとどめ!
 4体目、ブロスター対ポンさん。はどうだんをうってくる。特性メガランチャーにあがっている威力におどらされるも肉薄し、りゅうのはどうをこんぼうで屈折させ、ツタこんぼうでワンパン!

「背水の陣か。ガッハッハ! ポケモン勝負の醍醐味だな!」

 ハイダイ笑いながら、5体目、ケケンカニ出す!

「ほいじゃ、こちらの激流もご覧ください! わっぷるさんお願い!」

 わっぷるさん登場!

「流れに乗って踊って輝くんじゃ!」

 わっぷるさんテラスタル!

「ケケンカニ、テラスタル! 形にとらわれず流れろい!」

 ケケンカニもテラスタル!
 わっぷるさんアクアステップ! 効果今一つだが素早さあげる!
 インファイトくらって少しピンチ! アクロバットで翻弄&攻撃!

「めいっぱい息吸っとけよ! 今から激流いくからなあ!」

 ケケンカニ、クラブハンマー! 何とかはじくわっぷるさん。インファイトを華麗にかわし、

「わっぷるさん、激流のステップじゃ!」

 アクアステップでとどめ! 勝利!

「お見事わっぷるさん!」
「バルブル!」

 わっぷるさん華麗にサムズアップ。ハイダイも気持ちよく哄笑。

「明鏡止水の心持ちだい!」
「ハイダイさん、ありがとうございました」
「トップも認めるその圧よ! さすがに大漁だい大漁だい! 激しすぎる水流は、良くも悪くも周囲をまきこみ、多大な影響をもたらすだろう!」

 ヨーコ、スグリを思い出し少しうつむく。

「……ほうですね」

 ハイダイ、なにかを察し、

「──それでもなお、一緒にいてくれる相棒と友人は、お前さんにとって大事な存在だな」
「──はい!」

 ヨーコ、明るくうなずく。

「さあて、若い力にあてられて、おじさんやる気が鉄砲水! オモダカ嬢に伝えておいてくれ! ハイダイはより激しく変化する……と!」
「はい!」
「頼んだぞ若者よ! またのご来店をお待ちしとるからな!」
「ありがとうございました!」

 手を振りながら去るハイダイ。頭を下げるヨーコ。チャンプルシティに行く前に回復し、みんなにせがまれハイダイ倶楽部でおやつを食べに行く。
 勝負を見ていたスタッフさんからほめられドウファーを出してもらいみんなで舌鼓。次の町チャンプルタウンへ!

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