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三千円のつかいみちから考える

子供の頃は遠足のおかしを買う時に、上限が与えられていて、それはそれで楽しかったなと思います。

制限の中に自由があるからです。

500円までは、どんな風に使おうと自由。30円のおかしを3個選んでも、100円のおかしを一つ選んでもいいのですよね。

そんな風にお金を使うことが大人になってからはほとんどなくなりました。

でも最近ちょっと意識して使ってみました。

1日で三千円をどう使ったのかを思い返してみることにしたのです。

その日は表参道に行きました。

ランチを食べます。

モンスーンカフェに行きました。

ウェルカム感溢れる接客に、すぐに良い店だと思いました。開放感のある店内も好印象です。

そしてびっくりしたのがサラダ付きの1,000円ランチがあるのです。(しかも税込)

飲み物もお水ではなく、カラフェに入ったジャスミンティーが出てきます。

さっぱりしたものが食べたかったので、鶏のフォーを頂きました。

もやし、玉ねぎ、チンゲンサイ、パクチーなど野菜たっぷり。あとヘルシーな皮なし鶏肉。麺と具が1:1くらいだったんじゃないかな。

お会計をして、お店を出る時に店員さんがとても感じよく「またいらして下さい」と言ってくれました。

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1,000円のランチで「またいらして下さい。」と言われたのは初めてで、なんだか申し訳ない気持ちになりました。

もっと高いメニューを選べば良かったのかもしれませんが、その時はサクッと食べたかったし、チップでも渡せばよかったのか。

などと考えるのでした。

それから、GYLEという商業施設に行きました。

とてもお洒落な場所ですが、4Fにあるeatril soilには生活に役立つものが色々と並んでいるのです。

その中で、欲しいと思っているものが置いてありました。

エコたわしです。

エコたわしは洗剤を使わずにお湯でお皿洗いができるものです。

興味は持っていたものの、普通のスポンジからのスイッチングを先送りにしてきました。

これは買うしかないと思って、「びわこふきん」と「くしろ魚網たわし」の2種類を購入しました。

どちらも400円くらいでした。

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店員さんもくしろ魚網たわしを家で使っているみたいで、「よく落ちますよ」と言っていました。

これで少しSDGsの6と14に取り組めます。本当に少しだけれど。

そして、少し散歩しました。

よく歩くとよく眠れるのです。

いろんなお店を外から眺めながら、しばらくすると歩き疲れました。

一休みするために、THE ROASTERYというお店に入りました。

コーヒーとドーナツを買って、壁際の席に座りました。

反対側の壁際にはお洒落なおじさんが書き物をしていてカッコよかったです。

ドーナツは周りにお砂糖が付いていて、ジャリジャリします。その甘さがコーヒーによく合ってとても美味しい。

コーヒーを飲みながら、スマホでnote記事の編集をしました。

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さて、編集もだいたい終わったので、渋谷駅まで歩きます。

歩きながらこんなことを考えます。

ああ、今日は良い店でランチを食べて、よく歩き、エコな買い物をして、美味しいドーナツが食べられて充実していたな。と。

お店で働いている人、ものを生産している人、それを運んでくれる人、細かく見ていくと私の支払った3,000円にはたくさんの人が関わっているのでした。

グレーの日本銀行券3枚が、カラフルな体験へと交換されたようでした。

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私はとても充実していて1,000円ずつのお礼では到底足りないと思っていました。

だから私は書くことにしました。

この記事や、日記帳や、これからもお店のことや商品のことをイラストや文章で書き続けます。

それはとても小さな行為で、届かない方もたくさんいるかもしれないけれど。

素敵だったお店のこととか、日常を豊かにしてくれるモノのこととか。

支払い後も味わっている人間がいることを証明するために。








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