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ライターに専門性は必要なのか

いろんなサイトで「稼げるライターになるには専門性を身に着けろ!」みたいなことが書かれています。それに対して私の思うこと。
これ、仕事の中心がwebか紙か。東京か地方かによっても変わるでしょう。
私は紙中心で、地方在住です。

専門性はいらない。ただ、好奇心は持て

東京でバリバリやっている人は専門性を持った人(例えば金融ライター、医療ライター)がいるけど、地方だとそんなライターはほぼいなくないですか?専門性だけじゃ食えないですよね。札幌在住で「ラーメンライター」といった肩書なら需要はありそうですが、それだけじゃ食えんでしょう。

私みたいな地方のライターは、得意なジャンルはあれど、何だって書ける懐の深さが重要だと思っています。何だって書くには好奇心が必要。それがないと、何を調べるにも行き詰まってしまうでしょう。

もちろん書きたくない分野があって良いと思います。私はエロ係、お金関係の記事は一切書きません。

良い記事を書ける能力のほうが重要

私「登山が好きなので、山系の記事はけっこう書けますよ」
相手「でも山岳ガイドとかの資格もってます?素人が書いた文章だと説得力がないので…」

ということがありました。

うーん?
編集者もやってる私からしたら、ライターさんにお願いして、山岳ガイドさんも探して、取材してもらって記事化するって流れのほうが王道では?と思うんですよね。
ただ、webの仕事の場合はとにかく記事を量産しなきゃいけない。そこまで予算がないから1人で完結できるライターに発注するってことなんでしょう。

もちろん媒体のターゲット層だとか、目的としている記事の内容とか、事情はそれぞれ違うでしょうけど。

記事の説得力は取材力で持たせろ

どこの誰から話を聞くのか、情報の出典はどこなのか、そこを大切にすれば記事に説得力が出ます。

ちなみに私は、自治体誌、飲食店取材、経営者インタビュー、大学入学案内用の記事、企業の周年誌、映画監督インタビュー、ロケット産業など、書くジャンルの幅はハチャメチャです。
飲食店はこれまで600軒以上は取材しているはずなので、得意分野とは言えますが…専門性がなくても、好奇心と取材力さえあれば文章はどうとでもなるのです。

ただ、副業的にweb専門でライターをやるなら専門性があったほうが仕事は来そうです。1人で完結するできるライターのほうが起用されやすいでしょうから。
地方で紙に記事を書いてるタイプのライターは、専門性を高める前にライターとしての能力を磨くほうが仕事になると思います。

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