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#人が死ぬ
グッバイ、オールドマン
「親父ィ、死んでくれ」
銃口が私のこめかみに向けられていた。
5年ぶりに再会する息子の姿。
酷く痩せこけて骨と皮ばかりの相貌。その中で縦に裂けた金色の瞳だけが爛々と燃えるようにギラつき異彩を放っている。
蹴破られた書斎のドア越しに倒れている、頭部を撃ち抜かれた部下の死体を見るにどうやら伊達や酔狂ではないらしい。
「なっ──」
連続する銃声。
3発の弾丸が、私の頭蓋に叩き込まれた
ダウンフォール・オブ・ザ・トリックスター
「こわいこわいもうやだこわいやだこわい」
圭子はついにその場でへたり込み、うわ言を繰り返すだけの存在と化した。井上さんはまだ自分のネクタイを旨そうに咀嚼している。
館を焼き焦がす炎はいよいよ私たちに迫り、灼熱の空気が喉を焼く。脱出しなければ命は無いが、唯一の出口にはあの男が立ちはだかり、こちらに銃口を向けている。藤堂すみれは初めからこの男を蘇らせる事しか頭になかったのだ!
BLAM!!!