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おまいらも新時代の特撮ヒーロー『神戦士シリーズ』を観てくれ #オタクはすぐ幻覚を見る

 よくきたな🍑

この番組は、ゴランノスポンサーの提供でお送りします
#オタクはすぐ幻覚を見る
#碧空戦士アマガサ

 ニチアサ特撮好きを明言してはばからない僕ですが、実はウルトラと同じく神戦士はチェックしてなかったんですよね。お盆休みの機会に重い腰をあげて観てみたんですが、これがまーー面白い。もっと早く観ればよかった。ネットフロッグスで見放題なの最高ですね。サブスク時代万歳。

 というわけで、この記事では神戦士シリーズ各作品の紹介をやります。ちなみになんかめちゃくちゃ長くなったので前後編です。れっつ集団幻覚!

What's 神戦士?

 ゲーム会社サイノメゲームスが、映像配信サービス企業ネットフロッグスと協業して作り上げた新世代特撮ヒーローです。シナリオはサイノメ、映像はネトフロの信頼できる布陣!

 特撮としてはいわゆる「後発」にあたるため、発表当時は仮面ライダーやスーパー戦隊、ウルトラマン、メタルヒーロー、ゴジラシリーズ等、特撮として歴史の長い作品たちがある中でどう切り込んでいくんだろうと話題になっていましたね。

 結果として、どストレートにそれらの良いトコどりした上で、サイノメゲームスの得意とするファンタジー異世界との融合、そして最初からクロスワールドを見越した作品世界観を構築し、見事に差分を取ってきました。

 特筆すべきは、ネットフロッグスの持つ膨大な資本によってシリーズの作品世界を桁違いのクオリティで顕現させたことです。実際、撮影のセットが琵琶県、町田県、横浜県等各地に残置されており、ロケのない日は子供も大人も楽しめる観光地として賑わいを見せています。

 また、テレビとは違って放送が毎週決まった曜日・時間帯でなく不定期な更新なのも特徴です。これはネットフロッグスという媒体ならではのやりかたですね。これにより製作日数やスタッフの余裕などに多少の余裕が生まれるため、高いクオリティのものをコンスタントに排出することが可能となり、話題を呼びました。

 なお、不定期とはいえ1年に1タイトルという縛りは強固に守られていました。神鳴戦士サンダースに続き神立戦士ストリングの制作が発表されたときは界隈が大きくざわつきましたね。

シリーズ一覧

 シリーズの特徴としてはすべての作品が「神〇戦士」を冠していること。なお、「神戦士シリーズ」という名称は3作目「神型戦士リーゼント」から付与されました。

 そういうわけで、ここからは各作品のあらすじと僕から見た特徴・すごいところなんかを語っていこうと思います。

もう一度言いますがこの番組は、ゴランノスポンサーの提供でお送りします
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#碧空戦士アマガサ

1作目:神鳴戦隊サンダース(かみなりせんし-)

◆あらすじ

 主人公・轟 飛来(トドロキ・ヒライ)は趣味の釣りの最中、雷に打たれて意識を失ってしまう。そして目覚めたとき、そこは見知らぬ土地であった。見たことのない建築様式の建物、耳が長かったりやたらと小さかったりする人間たち、そして3つの輝く太陽……。混乱する飛来であったが、更に不幸は続く。

 巨大な地震! 顔を出したのは、巨大なナマズ! そしてナマズ人間! 混乱する町の中、ひとりの少女が飛来の腕をつかむ。エレクと名乗った彼女は<精霊>を自称し、飛来に向かって言い放った。「変身するのよ、飛来……神鳴戦士サンダースに!」

 彼らの戦いはやがて、異世界<ユグドラ>の危機へと繋がっていく。果たして飛来は、大魔王を倒すことができるのか!?

◆特徴

 全ての始まりであるサンダースは、名前の通り雷を司る戦士です。発表当時はポケモンとの競合が話題となりましたね。ファンアートではいまだに神鳴戦士サンダースの傍にサンダースが描かれるものも多く見られます(結果として大して燃えなかったので何事もなかったのだろうと推測されています[*要出展])

 スタッフインタビューにおいて監督が「既存のヒーローものとの差分は、敢えてかなり目立つようにした」と語っており、例えばメイン武器を大槌と弓に据える点、ヒロイン自身が変身アイテムである点、RPG的な世界観等、様々な部分でこれまでにない要素が現れており、「これが俺らの特撮じゃい!」という力強いパワーを感じますね。また、現代の若親世代に馴染みの深い「異世界転生」を積極的に取り入れたことも話題となりました。

 一方で、生存フラグとしての水落ち、一度倒された敵が巨大化する、主演に新人俳優を起用する等、いわゆる特撮としての王道もしっかりと押さえていることが既存の特撮ファンを射止めたことも忘れてはなりません。良いとこ取りをしつつも王道を忘れないバランス感覚こそが本作のヒットの理由だったのではないかと言われています。

 また、毎話必ず釣りシーンがあるのも特徴ですね。総集編的な回ではほぼ丸々釣りしてました。釣りは主演・田淵マサムネ氏の趣味でもあって、放送当時キャストブログで毎話毎話釣れた魚の自慢してました。ちょっとコワモテの田淵さんが満面の笑みで魚自慢してるのまじで可愛かったんだよな……。

2作目:神立戦士ストリング(かんだたせんし-)

◆あらすじ

 サンダースと大魔王との戦いから1年。<ユグドラ>は平穏を取り戻し、人々は力強く復興への道を歩んでいた。

 一方そのころ、サンダースによって討ち倒された大魔王は死者の国<ニヴル>で暗躍していた。彼は閻魔大王の持つ魔術書<閻魔秘文書>を盗み、禁断魔法で世界の生と死を逆転せんとしていたのだ。

 その計画を知ったニヴルの防人・苅田 崇(カンダ・タカシ)は、儀式に向かう大魔王の前に単身立ちはだかるが、あえなく敗北。地獄の奈落へと突き落とされてしまう。

 死を覚悟するタカシ。しかし、そこに救いの糸が伸びた! 死した精霊<死霊>の女、アラクネ──彼女の助けにより、タカシは神立戦士ストリングへと変身。奈落から舞い戻ることに成功するが──しかし。

 そこにいたはずの大魔王は絶命していた。さらに大魔王の手の内にあった<閻魔秘文書>は影も形もなく、そして閻魔のもとにも戻っていないという。

 閻魔の命により、タカシは秘文書の捜索および奪還の任を受ける。果たして秘文書を盗んだのは何者か? そして、その者の目的とは?

◆特徴

 死後の世界を舞台とした作品でありながら、いわゆる天国・地獄とは一風変わった世界観が作り上げられているのは流石のサイノメゲームス。平和と争いが混在する世界観に、子供たちが死後の世界に行きたいと言い出して大騒ぎになったのは記憶に新しいですね。

 第1話でサンダースと魔王が登場し、さらに脚本家がtwitterで明言したことにより、神鳴戦士サンダースの正式な続編、そして世界観を共有するものであることが確定しました。

 実際、ヒロインが変身デバイスとなることや、出てくる種族や食べ物などの類似性、そして武器のニッチさ(今回の武器は糸であった)等、前作の影響を色濃く感じさせるものとなっています。

 一方、雷による派手なアクションが特徴であった前作と比べ、糸という一見地味なモチーフは悪い意味で話題となりました。しかしそこはネットフロッグスの手腕が光ります。主演の下神明 聡(シモジンメイ・サトシ)氏の魅せる生身アクションと、スーツアクター・オーイ=マーティン氏の魔法のようなアクションによって、それらの不安は第1話にて払拭されます。下神明さんのアクションは特撮史に語り継がれるべき名アクションでした。

 また、「カンダタの糸」による死者救済の話など、仏教的死生観にまつわる物語は必見。前作の魅力をしっかりと受け継ぎつつ、新たな価値を生み出すことでさらなる高みを目指す姿勢は、アパデミー賞をはじめとしたさまざまな賞賛を集めました。

3作目:神型戦士リーゼント(かみがたせんし-)

◆あらすじ

 サンダースと魔王の戦いから2年。平和な街を爆走するバイク集団の姿があった。チーム「米蘭名」。大和田和大(オオワダ・カズヒロ)が率いる暴走族である!

 その日、米蘭名はいつものようにメインストリートを爆走していた。そしていつものように、敵対チーム<神奈川>が彼らの侵攻を阻むように立ちはだかるが──そのとき既に、全員が人間ではなくなっていた。

 当たり前の青春、当たり前の爆走、当たり前の日々。それは一瞬で覆された。和大を嘲笑うように、米蘭名の仲間たちは皆殺しにされていく。それだけではない。<神奈川>の元人間たちは通り過がりの車の乗員たちを引き摺り下ろし、嬲り、殺してゆく。

 そうしてひとりの少女がころされそうになったとき、和大の中でナニカがキレた。彼は特攻服を脱ぎ捨て、その全身の力を込めて<神奈川 >の元人間たちを殴り、吹き飛ばす!

 いつしかその身にはサラシが巻きつき、彼はミイラめいた異形の戦士へとその姿を変えていた。その脳裏に声が響く。「力を求めるか、若人──」「うるせぇ!! ぶっ飛ばすぞ!!」「なっ!?」

 半ば奪い取るようにその声の主から力を授かり、和大は変身する。それは、神を型どった化け物。世の不条理を覆す、リーゼントの怪物である!

 和大は木刀を肩に担ぎ、<神奈川>の怪人たちに言い放った──「死にてェ奴から、掛かってこいヤァ!」

◆特徴

 過去二作が<ユグドラ><ニヴル>という世界の危機を描いたものだったのに対し、3作目となる本作はよりミニマルに、街の平和……というかシマの平和を守る者として神戦士が活躍します。

 そもそも爪弾き者である暴走族という存在が主人公であるという点が界隈に衝撃をもたらしたのは言うまでもありません。報道によるとPTAが物言いをつけてきたという記録もありました。なお製作陣は「ネット配信されているものをわざわざ選んで観ているということを自覚してほしい」と全面攻勢。作中にそのメタ的なエピソードを盛り込むなど、視聴者を盛り上げました。

 過去二作と比べてチャレンジングな試みはそれだけではありません。本作では、仮面ライダーに遠慮せずバイクアクションを披露し、さらにスーパー戦隊に負けず劣らずのヒーロー・チームを結成。ネット上では「暴走戦隊リーゼントマン」などと呼ばれて話題になりました。

 使用武器は木刀! 以上おしまい! という潔さには感服。強化フォームで木刀が釘付木刀に変わった瞬間、僕は涎と変な声を発しました。ズルい。また、変身装置としてのサラシが小学生の間で大ブームとなったことは記憶に新しいですね。

 設定のトンチキさはさておき物語的には非常に王道を突き詰めており、放映から7年経つ今も和大の復活を待つ声が多々見受けられます。和大役の七海英雄氏も「サイノメさん、いつでも行きますよ!」と宣言しているので、いつか実現してほしいものですね!

4作目:神光戦士マジカ(じんこうせんし-)

◆あらすじ

 神型戦士リーゼントが<神奈川>と激闘を繰り広げていたのと時を同じくして。<ユグドラ>最大の魔法国家<マキナ>で、死者が蘇り暴れ出すという怪事件が発生していた。

 マキナの新人神官・久住美波は騒ぎを納めるために奔走する最中で、死んだ母親が暴れまわる姿を目撃する。衝撃に立ち竦む美波の眼前で、母親は異形の怪物へと姿を変えてしまった。

 絶望に立ち竦む美波に、怪人の凶刃が迫る。そんな美波の内心に去来するのは、亡き母との想い出、そして約束であった。神官となりこの国を守る。その強い信念によって立ち上がった美波の元に、マキナの守護神マジカの使者が舞い降りた。

「絶望に立ち向かうその力を、人々のために。征くぞ、神光の名の下に!」

◆特徴

 リーゼントと打って変わって正統派の物語ですが、「前作と時間軸が同じ」「女性主演」「武器が杖」「殺陣なし」など随所に新たなる挑戦が盛り込まれています!

 第1話でいきなり母親を殺すことになるというはちゃめちゃに重いストーリー、そして主演・華 弥生さんのい悲壮感あふれる名演技は、未だにファンの間で語り草となっています。彼女これでデビューなんですけど、本当に初めてとは思えない名演技でした。

 第1話だけでなく、本作は「蘇った者が怪人になる」という設定上どうしても重めの話が多くなってしまい、苦手な人も一定数いたようです。現に私の友人にも「マジカだけは観れんかったわ……」とぼやく人も。まぁ、元気に振り切っていたリーゼントのあとにこれは確かに、温度差で風邪引いちゃいそうですね。

 個人的には追加戦士の<ギアズ>が推しです。魔法の世界に現れる、歯車駆動の重戦士ってのは王道ながらやはり胸が熱くなりますね! あた、最初は大物感を出してきた守護神マキナの性格がだんだんとワンコロみたいになっていったのは可愛くて好き。

5作目:神拳戦士ツクモシャイン(しんけんせんし-)

◆あらすじ

 5年前。サンダースと大魔王の戦いの最中、大魔王が喚び寄せた巨大隕石は<ユグドラ>各地に降り注いだ。そして、そのうちのひとつは、大拳豪・青海大山の住まう山小屋を直撃! 小屋はそのまま崩落し、大山自身も行方不明となってしまう。

 そして5年後、現在。大山のいた山小屋に、ひとりの青年が訪れる。彼の名は狗吠九十九(イヌボエ・ツクモ)。大山の弟子(自称)である。

 隕石の件を微塵も知らなかった九十九は大山の死を知り咽び泣く。しかしこの涙が呼び水となったかのように、山小屋の残骸が爆発! そして飛び出してきたのは、岩の身体を持つ怪人であった。さらに、あろうことかその怪人は大山の極めし108の奥義のひとつを駆使し、九十九へと襲いかかった!

 怪人を打ち破ること、それすなわち大山師匠の技を打ち破ること──最強の名に憧れる九十九は立ち上がり、拳を握って叫ぶのだった。

「鍛えに鍛えた俺様の奥義を見せてやる! 行くぜ! ……変ッッッ身!」

◆特徴

 これまでの神戦士シリーズは「誰かから力をもらう」ものとして描かれていましたが、ツクモシャインでは主人公が鍛えに鍛えて変身するという仮面ライダー響鬼方式が取り入れられました。インタビューの中で監督は「努力は実る、という言葉が笑われてしまう昨今、それでも努力する姿は美しいと思うんです」と語っており、作中でも怪人に勝利すべく努力する姿が克明に描かれています。

 敵も味方も徒手空拳で、古今東西の様々な武道の動きを取り入れた異種格闘技戦が毎話観られるという点で、特撮ファンの皆ならず格闘技ファンの間で話題となりました。劇場版では本物の格闘家たちを集め、脚本なしのリアル最強トーナメントを開催して話題を呼びましたね! 主演の野上ハヤタさんは二回戦敗退だったのに、なぜか参加していた七海英雄さん(神型戦士リーゼント/大和田和大役)が結構いいトコまで進んだのが個人的にツボでした。

 変身アイテムなし、武器もなし、という特性から、グッズによる収益が得られなかったことに起因して、中盤以降のロケ地は過去作の使い回しという形になってしまい、神戦士シリーズの大道具担当がSNSで悲しみのツイートをしていましたね。しかしそれきっかけで立ち上がった「ツクモシャイン最終話をオリジナルロケ地で!」というクラウドファウンディングは、なんと目標金額の800%を達成! ファンの熱意が伝わるエピソードとしてテレビでも取り上げられていました。

後編に続く

再三言いますがこの番組は、ゴランノスポンサーの提供でお送りします
#オタクはすぐ幻覚を見る
#碧空戦士アマガサ

 残り5作あるんだけどなんか既に文字数が6000文字を超えてまして皆さんもお疲れですよね僕も疲れた。

 そういうわけで続きは別途!

---- ここから幻覚でない ------

おしらせと宣伝

 神戦士シリーズは拙作「碧空戦士アマガサ」の劇中劇です。第4話に名前だけ登場したのをキッカケに妄想を膨らませました。反省はしていない。

 アマガサ自体は結構正統派な、ニチアサ特撮にめちゃくちゃ影響を受けた変身ヒーロー小説です。そういうの好きな方は是非!


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桃之字(制作本舗ていたらく)

小説家/暗黒コラムニスト/映像作家。オリジナル小説とか、グラブルの推し妄想とか、褒め褒め長文を書いたりとかしています。ニチアサ風変身ヒーロー小説「碧空戦士アマガサ」連載中。

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