変身ヒーロー

白毫騎士アルテミス

墨川黒江、28歳・処女。彼氏いない歴=年齢。職業はしがないOL。
職場は、大卒入社した三流会社"だった"……ほんの1か月ほど前までは。

精悍な黒鉄の白馬が咆哮を轟かせ、街路樹の落ち葉を巻き上げ駆け過ぎる。
トライアンフ・スラクストンR。直列2気筒エンジン、排気量1200cc。
黒江の痩身を覆うは、黒革のツナギと漆黒のシステムヘルメット。
「あ゛~ッ、あっぢぃ~」
ヘルメットの下で三白眼が細められ

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その二文字よ、何と力強く心地よい響きか!
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神器戦士ミツマナコ

聖域に足を踏み入れたのは初めてだった。

 静謐な空気と柔らかな木漏れ日に包まれた聖なる泉。その中央には小さな祠。

 そこで待っていた神主様は、いくつかの雑談を挟んだ後、神妙な面持ちで話を切り出した。

「ハル。お前は本当に強い子だ。だからこれを託そうと思う」

 そう言って神主様が差し出したのは、立派な鏡。鏡面は輝かんばかりに磨かれ、フチには複雑な彫刻が施され、天頂部では龍が咢を開いている。

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神影鎧装レツオウガ 第五十七話

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Chapter07 考査 03

 翌日、日乃栄《ひのえ》高校二年二組。今日も元気にざわつく生徒達の頭上に、きんこんとチャイムの音が響く。朝のホームルームの時間だ。
 男女共々慌ただしく席に戻っていき、同時に担任の温井《ぬくい》先生が入室。
「はーいみんなおはようさん」
 いつもの挨拶をしながら、いつもの歩調で教壇に登り、いつものように生徒全員を見回す。まっ

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神影鎧装レツオウガ 第一話 【後編】(ショート版) 6/7

組んでいた両腕を解き、半歩踏み出しながら辰巳は構えた。
 黒と銀。二色の拳を、辰巳は正面のリザードマン達へ向ける。
「さぁて、来て見ろ禍《まがつ》ども」
 今までのトボけた雰囲気を一変させる、硬く鋭い宣告。それを敵性と判断したリザードマン達は、一斉に辰巳へと襲いかかった。
「GRAAAAAA!!」
 まずは先頭のリザードマンによる、力任せの大上段。構えも何もないシンプルな一撃を、辰巳は踏み込みつつ

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神影鎧装レツオウガ 第一話 【後編】(ショート版) 5/7

ため息よりも小さい、どこか悲しげな独白。
 それは一体どういう意味なのかを、しかし考えている暇はなかった。
 予想だにしない響きが、風葉の疑問を消し飛ばしたからだ。
 それは――
「セット、プロテクター」
『Roger Get Set Ready』
 ――辰巳の腕時計が立てた電子音声であった。
「なんか喋った!?」
 あるシステムの起動を知らせる、唐突かつ流暢な発音の英語に、思わずツッコむ風葉。

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神海戦士エルマーレ

――龍仙島――

夜の海岸に立ち上る火柱、その中から現れたのは赤熱の人型異形!その頭部が熱を増し、炎を吐き出す!辺りが火に包まれる……その先には祠が!
(あのままじゃ……守り神様が!)
岩陰に隠れる若い女性が祠の様子を案じ……そして走り出した!
だがもう一歩の所で爆風が……燃える祠……光が!
「だめ!」彼女は“それ”を掴んだ!
紺碧の光が全てを覆っていく……。

三日後。

『……続いては龍仙島海

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神影鎧装レツオウガ 第五十五話

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Chapter07 考査 01

 敵組織のエージェント、サトウが見つかった。
 場所はイギリス南西部、モリオンの海岸付近。
 辰巳《たつみ》や冥《メイ》の記憶、及び鎧装の録画映像等から照合した結果、間違いなく本人であると断定もされた。後は確認等の作業が行われた後、凪守《なぎもり》へ回される手筈になっている。
 だが。
 それでも、巌《いわお》はイギリ

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ユナイト~U-KNIGHT~ 第4話【大爆発!阿賀蛭研究所】

次なるソウルが見つかったのは爆発が名物の怪しげな研究所!
ついに語られるゴーストウイングがソウルを探す理由。
そして現れるドゥームフォースの新たなアダマリアン!
隆良たちが見つけたソウルは敵か、味方か!

 濃紺の波が岸壁に砕かれ、白く泡立つ飛沫と化してナイトオペラのボディを濡らす。だが人間にとって未知の金属で構成されたその鋼鉄の身体にはその程度の海水など無害であり、彼は全く意に介さなかった。
 

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神影鎧装レツオウガ 第五十四話

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Chapter06 冥王 18

「あー」
 気の抜けきった声を上げながら、巌《いわお》は扉を開ける。
 ファントム・ユニット執務室。壁掛け時計を見上げれば、時刻は午後二時少し過ぎ。
 途端、空腹を訴え始める胃袋。時間の間隔を思い出したのだ。
 腹をさする巌。だが今から食堂へ行っても、ごはんが出るまで大分時間がかかってしまう。
「どーすっかなあ」
「な

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神影鎧装レツオウガ 第五十三話

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Chapter06 冥王 17

『kill me』
 三百年以上前。地獄の火《ヘルファイア》クラブが終焉したその日から、ひたすらに自身の再生を求め続けてきた男達の、最初で最後の懇願。
 その重さに、コクピット内の誰もが、一瞬言葉を失う。
『殺してくれ、か』
 ぽつりと。
 静寂を最初に破ったのは、モニタの向こうに居る冥《メイ》だった。
『よもや、僕の

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