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ハッピーウェディング、サムワン。

 身の回りに結婚する友人が増えてきた。そうすると必然的に、僕が映像を作っていることを知っている人から「Hey桃之字! 結婚式のウェルカムムービー作ってくれよ!」と声をかけてもらえる機会も増えてくる。

 そういうわけで最近は執筆の傍らでそういった作業もやっていて、今はレンダリングの待ち時間にこの文章を書いている。流石に小説は書けない。クリエイティブ脳を休ませねば。

 結婚式の映像で頼まれるものには、大きく2種類ある。ひとつはウェルカムムービー。披露宴の最初に流れる、夫婦の生い立ちだとかを教えてくれるアレ。イメージはこんなの(Youtubeより)

彼らの生い立ちや出会いが垣間見えて面白い

 もうひとつは余興としてのムービー。同級生によるサプライズだったり、家族からのビデオレターだったりする。知り合いなら僕もちゃっかり出演したりしている。こういう感じのやつ。これもイメージをYouTubeから。

 スケッチブックリレーは映像集めさえやってくれればあとはコンポジッターのセンスに全てが委ねられる感じがしてタノシイ

 自分が作ったものを公開できると良いのだけど、特に後者は許諾の関係で難しい。前者は前者で「○○っぽいやつやって!」系のリクエストをもらいやすくて、必然オマージュが増えるので……公開するにはどうにもグレーになりがちだ。

今はウェルカムムービー案件で、「光のお父さんのOPみたいなやつがいい!」というリクエストを受けてあのOPのオマージュ動画を作っている。大杉漣氏……そちらでもお元気でしょうか……。

 結構頑張って作ってるからいろんな人に自慢したいんだけど、こればっかりはまぁ仕方ないなぁ。

 結婚式の動画って、僕が普段作っている音楽MVと違って人が主役なので、例えばロトブラシだとか人物抽出だとか、コンテンツに応じた塗りつぶしだとか、普段使わない機能を使うことになる。これがまた結構新しい発見ばかりというか……今まで手グセだけでやってたツケが回ってきているような気持ちで、脳みそから変な汁がドバドバ出てる感じがする。タノシイ。問題はタノシイすぎて作業を始めると文字通り寝食を忘れることで、もちろん小説を書く方まで頭が回らない。両立するのって難しいね。。。

 あとこれは完全に僕の性格の問題なんだけど、結婚式という人間の幸福と祝福の絶頂のような場面で流れる映像ってやっぱり内容もハッピーにしなきゃだし、そうすると作ってるときの心理状態もハッピーにしなきゃで、その辺結構難儀してたりする。彼ら彼女らの幸せは素直に祝いたいのだけどね、いかんせんテンションがついていかない時があるのだよ……。

 それはそうと、Twitterなんかで絵師さんが「ウェルカムボードをただで作れって言われた!!! 殺す!!!」みたいに言っているのがたまに流れてくるけれど、幸いなことに僕の身の回りにはそういう傲慢な人はいなくて、それどころか結構自分たちでなんとかしようとした結果心が折れて「タスケテ」みたいにくる人が多い。ただでさえ結婚式前って準備するもの多くて大変だろうに……。別に怒んないし、ビール2杯くらい奢ってくれたらやるからさ。気軽に言っておくれよ。

 サラリーマンやってて「クライアントが喜んでくれるの見たら疲れも吹っ飛ぶわー」とか思ったことは微塵もないんだけど、こと映像にしてはその感覚がめっちゃあって、それが病みつきになってる感じある。ダメ出しもらってヘコむこともあるけど、やっぱ出来上がって喜んでもらえると「よっしゃー!」ってなる。この感覚は小説書いて投稿してスキがついたときの感覚とはまた違くて、たぶん依頼という形態を取れる映像だからこそのものなんだと思うし、だから動画作りも細々ながら続けているんだと思う。

 あ、レンダリング終わった。取り留めもない文章になってしまったけどここまでで。そいじゃまたね。

註釈)レンダリング=映像の書き出しのこと

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