「今は、こっちから歩み寄らないと降り掛かってもこないし、ただ置いてかれるだけ」
自分で歩くって本当に大変。
自由度が高いほど、そう感じる。
自分でどこにでも行けるし、何をしてもいい。
どこにも行かなくてもいいし、何もしなくてもいいから、どこに行っていいか分からなくなって、何をしたらいいか分からなくなることだってあるから。
学生生活が終わる時、「これからは自分で決めて、自分で選んで、自分で切り拓いて、自分で探していかなきゃいけないんだ。できるかな。」と明確に不安を感じていた。
もちろん学生は学生で大変だった。
毎日朝から夕方まで時間割が決められて、学校行事があったり、テストがあったりした。
良し悪しの基準がハッキリしていた。
点数は高い方がいいし、友達は多い方がいいし、みんなと同じがいいし、いい意味で目立った方がいいし、おもしろい方がいい。
当時は窮屈さを感じることもあったけど、活動的でない私でさえユニークな経験ができたのも学生ならではだと思う。
今は、何か勉強したいと思っても、何もしない。
学生だったら、嫌でも「これを勉強しないといけない」というのが降ってくる。
「スポーツがしたい」「合唱コンクールで気持ちよく歌いたい」というのも、今はそんな場を見つけるのは難しい。
国際交流だって、スピーチコンテストだって、ディベート大会だって、学生の時みたいにチャンスは用意されていない。
ただ、同じ仕事をしていても、自分からいろんなことに挑戦したり、声をかけられている人もたくさんいる。
羨ましいと思う反面、私は避けてばかりだ。
面倒なことに巻き込まれなくて済むけど、人生の経験値が上がらないし、幅が広がらない。
ずっと同じ場所で足踏みして、そのうち足が動かなくなる。
周りと比べると、置いていかれる焦りも感じる。
自分次第なんだから。
自由なんだから。
自分で歩いていかないとな。
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