論理的に相手に伝えるために三角ロジックを意識する【ロジカル・シンキング】
みなさんこんばんは、福田達也です。
仕事をする上で、相手に自分の持っている情報を整理して伝えることはとても重要です。その時に重要になってくるスキルがロジカル・シンキングです。
今回は、ロジカル・シンキングを支えるフレームワークの一つ、三角ロジックについて紹介したいと思います。
三角ロジックとは
三角ロジックとは、データ・論拠の2つをもとに自分の主張を組み立てる論理のフレームワークです。
ここでのデータとは、主張を裏付けるための客観的な事実や統計の数値を指します。また、論拠とは一般的な傾向や、原理・原則、常識などの理由付けのことです。三角形が、底辺によって安定するように、主張というのは、データと論拠がセットになってはじめて論理的なものとなります。
例えば、「将来のために本を読んだ方が良い」という主張をしたいとしましょう。論拠については、例えば「一般に成功している人は本を読んでいる」と置いてみるとします。データについては、例えば年収と読書のデータを調べてみると良さそうです。
試しに「読書 年収」で調べてみるとマイナビの以下の情報が見つかりました。ここから、「読書量が多いと年収が高い」というデータとして扱えそうです。
これらを三角ロジックにまとめると、「仕事をできる人はみんな読書をしていると言われている(論拠)。実際、読書量が多い人ほど年収が高いという結果が出ている(データ)。だからあなたも将来のために本を読んだほうがいいよ(主張)」というようにシンプルに伝えることができます。
三角ロジックが不成立だとどうなる
論理的でない主張は三角ロジックがうまくつながっていません。三角ロジックが成り立たないケースは大きく3つあります。1つ目が、なぜ?が不足しているケース。2つ目が、主張が不足しているケース。そして3つ目が、情報過多なケースです。
1つめのなぜが不足しているケースでは、聞いている方は納得感が得られません。実際、主張に対して、なぜそう思うの?問い返された時にはっきりとした答えが出てこない、あるいは思い込みの答えが返ってくることが多いです。
2つ目の主張が不足しているケースでは、聞いている方は何が伝えたいのかが理解できません。結局、何がいいたいの?と聞くとしどろもどろになってしまうケースや、思いついたまま順番に話してしまうケースは、主張不足になりがちです。
3つ目の情報過多なケースでは、聞いている方は余分な情報により逆に混乱します。論理に自信があると思っている人でも、個のケースに当てはまっているケースがあります。情報過多なケースでは、例えば「本を読んだ方が良い」と主張したいにもかかわらず、例えば「本を呼んでいても年収が低い人もいるんだけどね」など、主張にとってノイズのようなことを話してしまいがちです。
何か主張をする時には、三角ロジックが成り立っているか、しっかりと確認しましょう。
終わりに
今回は、ロジカル・シンキングの大事なフレームワークの一つ、三角ロジックについて紹介しました。
普段の仕事の中で、ロジカル・シンキングを使うことは多いのですが、いざ自分の言葉でアウトプットしようとするとなかなか難しいものですね。引き続き、自分の知識や経験を、伝わるように工夫しながらアウトプットしていきたいと思います。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしています。
参考文献
今回の話は特に以下の書籍を参考にさせていただきました。
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