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コロナで変わる「結婚観」

column vol.167

昨年はパンデミックによって、飲食業界や旅行業界に大ダメージを与えましたが、ウエディング業界も同様です。

知人が昨年の春に、とあるウエディング会社に転職しましたが、休業補償を受けるため週の半分しか出勤できない状況…。お世話になっているクライアントも45歳で結婚し、挙式を上げる予定でしたが、敢え無く延期。今年もコロナの収束が見えず、様子見が続きます…。

そんな中、オーストラリアのウエディングドレスブランド「グレース・ラブズ・レース」のようなデジタル主体の企業は、売上を伸ばしているそうです。

〈Forbes JAPAN / 2020年12月26日〉

同ブランド創業者のメガン・ジームズさんは「当社では昨年から、売り上げが100%増加している」と話しているそうです。

「脱大量生産」オンラインで成長

「グレース・ラブズ・レース」は創業者のメガンさんのドレス選びによる不満体験から生まれた企業。

自身のウエディングドレスを探していたが、なかなか気に入るドレスに出会えず、高級下着製造業で働いていたときに身に付けたスキルを活用して自分でドレス作りに挑戦したことがきっかけでした。

最初から、市場でシェアを奪うことを目標にせず、自分の理想を求める人たちに届けたいという想いでスモールビジネスとして展開していたので、それが、一線を画すドレス作りに繋がり、ピンタレストで高い評価を得ることに。

同社のウエディングドレスは社内で受注生産されていて、クリック1つでオンライン相談予約が可能大量生産を行わず、ロスが少ないので、経営的な圧迫が少ないと同時に、サステナビリティという観点でもファンから称賛されています。

ちなみに、日本国内でのオンラインウエディングについて、株式会社ネクストレベルが意識調査を実施しています。

〈PRTIMES / 2020年11月6日〉

47.9%はオンライン結婚式について寛容な態度を見せたものの、67%「自分はやりたくない」と回答。特に女性は73.9%が反対でした。

一方、女性の18.1%男性の29.7%ポジティブな回答を示しており、私からすると柔軟になってきているなぁと思います。

オンライン結婚式のポジティブな理由としては「感染対策」「リーズナブルな予算」が挙がり、現在の若者の金銭事情を考えると、この気持ちは理解できます。

「年収」で相手を選ぶとヤバい??

「お金」という観点で言うと、東洋経済オンラインの【コロナ禍の婚活「年収で相手を選ぶ」とヤバい訳】という記事が興味深かったので、ご紹介します。

〈東洋経済オンライン / 2020年12月26日〉

オンラインは婚活にも及んでおり、コロナで改めて家族の大切さを感じたのか、結婚を急ぐ20代女性、30代前半男性が急増しているそうです。

結婚情報サービス会社のオーネットが20歳から34歳の独身男女に調査をしたところ、2019年と比較して2020年は「結婚するつもりはない」と答えた人は減少傾向にあるそうです。

また、「結婚したい年齢」も若年化しているとのこと。

何歳までに結婚したいかを聞いたところ、25~29歳の女性では「34歳までに結婚したい」と考えている人は2019年には58%でしたが、2020年には79%まで上昇

もともと、若いうちに遊んでから結婚したいと思う人が多かったのですが、今は老後不安もあるから早めに結婚したいとというニーズが高まっているそうです。

さらに、コロナ禍でいつ失業してもおかしくない状況下において、ダブルインカムはリスク回避になると考える人もいるとのこと。

一方で、だからと言って相手の「年収」に期待し過ぎるのも危ういと、結婚相談所のベスカ神戸の福山昭二さんは語ります。

というのもの、婚活では年収をオープンにしますが、それは昨年の年収

「今年は年収が絶対に減るから、年収だけで相手を選ぶと失敗するというレポートを会員向けに発行しているところです」

と村田さんは語ります。

コロナの前からVUCA時代と呼ばれる昨今において、現状の年収は確かに何の確約にもならないかもしれません。それよりも、何があっても難局を切り開いていける人、前向きさとひたむきさと、先々を読み、行動できる力を持つ人を選んだ方が良いと個人的には思います。

ちなみに、noterさんの中には「自分でなんとかする力」が強く、noteを通じて切り開こうとされている方が多いので、共感していただけるのではないでしょうか(笑)。

「未婚のプロ」の結婚観とは?

…ただ、そもそも幸せや安定を求めて結婚する…という気持ちは分かるとして…、期待し過ぎも少し怖い気がします。

Podcastで人気番組「ジェーン・スーと堀井美香のover the sun!」を配信しているコラムニストのジェーン・スーさんは、結婚を含めた「生き方の選択」に迷う女性たちから支持されているのですが、結婚に関する一言に納得します。

「結婚は人生をアップグレードするものではない」

〈プレジデントオンライン / 2020年12月24日〉

結婚をすれば「仕事の辛さから解放される」「人生が好転する」と思っている方へ待ったをかける一言です。

確かに、結婚は幸せのスタートであって、ゴールではないので結婚してからの方が重要です。

ちなみに、私の妻は結婚前は専業主婦に憧れていましたが、結婚して夢を叶えたら、逆に閉塞感を感じてしまい仕事に復帰。うちはDINKsだからそうなのかなと思っていたら、子育てを終えた少し上の先輩世代が軒並み第二の人生探しで職場復帰しています。

義理の姉も、字を書くのが好きなので現在、ペン習字を習い、いつか細々でも良いのでそれを仕事にしたいと語っています。

もちろん、結婚すれば万事解決と思っている方は多くはないと思いますが、100年人生を考えると50歳でも折り返し地点「自分の人生」を大切にしたいものですね。

ちなみに、我々夫婦のコロナ禍での変化と言えば、お互いが仕事における一番の悩み相談相手になったことだと思います。

今までは外部の人たちに相談していましたが、今はなかなか飲み会なども実施できず、だからと言って会社の人には相談しづらいこともあります。

そんな中、お互いが仕事の悩みを相談し合える関係というのはありがたいことです。ということで、「結婚は良いものだ」ということを結論にして本日の話を閉めたいと思います(笑)。

今日も最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

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